まあまあ、おこしやす。2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』、楽しみにしてはりますか?
このお話、江戸は吉原の華やかさと、その裏に隠された切ない現実を描いたもんどす。主人公の蔦屋重三郎(つたじゅうえもん)いうお方、ただの本屋やおへんで。遊郭と文化が交差する世界で、大きなうねりを生みはったお人どす。
せやさかいに、本日はこの『べらぼう』を通して、吉原のほんまの姿を覗いてみまひょ。ほな、ゆっくりしていっておくれやす。
この記事を読むとわかること
- 大河ドラマ「べらぼう」に描かれる吉原の光と影
- 遊女たちの過酷な現実と吉原のシステム
- 江戸の文化と現代社会の共通点
大河ドラマ「べらぼう」で描かれる吉原の世界
ほほぉ、NHKはんもネタが尽きてきはったんやろか?
戦国武将でも幕末志士でもおへん、江戸時代の本屋を主役にした大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』でっせ?
しかも舞台は、天下の大遊郭、吉原。表向きは絢爛豪華で、花魁道中やら浮世絵やらで持ち上げられとりますけど、裏を覗いたら、まぁエゲツない話が山ほどありまっせ。
ほんでまた、主演の横浜流星はんが蔦屋重三郎はんを演じはるんやけど、あの綺麗なお顔で、吉原のドロドロした世界をどこまで演じ切りはるんやろなぁ。
蔦屋重三郎はんと吉原のご縁
蔦屋重三郎はん言うたら、江戸のメディア王で「出版界のドン」みたいに言われてまっけどな。
よう考えたら、このお人、やってたことは「江戸時代の広告代理店」そのもんでっせ。
「吉原細見」いう遊郭のガイドブックを作って、花魁のランキングを載せたり、店の宣伝をしたり……まぁ、今でいうホストクラブのキャスト紹介雑誌みたいなもんどすな。
せやけど、表向きは文化人ぶって「文人や絵師を支援してました~」なんて言うてはるけど、ほんまのところは、売れそうなもんには何でも手ぇ出して儲けたちゅう話どす。
遊郭の中で栄えた江戸の出版文化
ほな、江戸の出版業界と遊郭の関係をもうちょい深掘りしてみまひょか。
吉原いうたら、そらもう色恋の商売で成り立っとる街やさかい、そこに出入りする人間も、ロクでもない輩がようけおったんどす。
そやけど、遊女はんたちは「知的な女」に見せるために本を読まなあかんし、客の相手をするために話のネタも仕入れなあかん。
ほんで、蔦屋はんみたいな本屋が、「貸本屋」いうビジネスを始めたんどすな。
つまり、吉原の遊女たちは、本を読まんと商売できへんかったわけや。
でもな、そないに勉強して教養を身につけても、最終的には借金漬けにされて「廓の外には出られません」やて?なんちゅう矛盾した話やろなぁ。
華やかやけど、ほんまは厳しい吉原の暮らし
吉原いうたら、花魁道中やら、艶っぽい浮世絵やらで「華の都」みたいに言われとりますけどな。
実際のところは「借金まみれの女の監獄」みたいなもんどした。
「夢のような色街」? ほんに、よう言いはるわ。
せやけど、これをキラキラしたエンタメに仕立て上げるのが、大河ドラマの腕の見せどころやさかいに、どこまで現実描いてくれはるんか、楽しみやわぁ。
遊女はんたちの過酷な運命
ほら、大河ドラマでは小芝風花はんが「花の井」いうたぁ気風のええ遊女を演じはるらしいけどな。
現実の遊女はん言うたら、「気風がええ」どころか、借金で縛られた労働奴隷みたいなもんどした。
まず、親が金に困って娘を売り飛ばしまっしゃろ? ほんで「20歳まで働いたら借金チャラやで~」言われるんやけど、衣装代やら飯代やら、何かと理由つけて借金が減るどころか増えていくんどす。
「ほな逃げたらええやん?」と思わはるやろ? いやいや、逃げたら捕まって「張り倒されて」連れ戻されるんどすえ。
しかもな、吉原の外には「廓払い」の掟があって、例え金持ちの旦那が「身請けしたるで」言うても、幕府の許可がないと遊女は外に出られへん。
要するに、どんだけあがいても「夢から覚めることはない」っちゅうことどすな。
吉原いうたらルールがぎょうさんあるんどすえ
そやけどまぁ、そないな地獄みたいな世界でも、「ルールはルール」で成り立ってたんが吉原いう場所どした。
例えば、遊女はんが客を選ぶことはできまへんのやけど、客が選んだら断る権利はちゃんとあったんどす。
「断れるならマシやん?」と思わはるやろ? いやいや、いっぺん断ったら三日間部屋に閉じ込められて、水と塩だけで過ごさなあかんという鬼の掟つき。
ほんで「吉原細見」に名前が載るほどの有名な花魁ともなれば、「太夫道中」とかいう派手なパレードをせなあかん。
「ええやん、目立てて」? いやいや、あの分厚い着物着て、高下駄履いて、1時間かけて10メートル歩くような拷問みたいな行事どした。
しかも、妓楼の旦那連中は、「おまえら人気商売やねんから、綺麗な着物も買わなアカンで~」言うて、遊女はんの給料から天引きして借金を膨らませるんどす。
結果、吉原の女たちは生まれてから死ぬまで借金を払い続ける。夢の色街? ほんに、よう言いはるわ。
華やかやけど、ほんまは厳しい吉原の暮らし
吉原いうたら、そらもう派手で絢爛豪華な世界や思われてまんのやろ?
けどな、それは外から見た話どす。実態はというと……まぁ、「地獄の沙汰も金次第」という言葉がピッタリな場所やったんどすえ。
お客さんに見せる分には、「夢の国」みたいな雰囲気でっけど、そこにおる遊女はんらは借金漬けの労働地獄。
それを「格式ある文化」とか言うて美化するのは、ちょっと虫がよろしおすなぁ。
遊女はんたちの過酷な運命
吉原の遊女はん、どこから来はったか知ってまっか?
そらまぁ、「自ら望んでこの世界に入りました」なんてお人はほとんどおらへん。
ほとんどが、貧しさに耐えられへんかった親に売られたり、騙されて連れてこられたりしたおなごどす。
いわば「人身売買の温床」やったわけやな。
しかも、「年季奉公が終わったら自由になれる」とか言われとりましたけどな、実際には、借金がかさむように仕組まれてて、ほとんどの人は一生、そこから抜け出されへんかったんどす。
客を取れば取るほど、化粧代や衣装代がかかって、その分、借金が増えていく……なんや、これって今のブラック企業のローン地獄と一緒やおへんか?
吉原いうたらルールがぎょうさんあるんどすえ
吉原にはな、「粋」とか「格式」とか言うて、そらまぁ、やたらとルールが多いんどす。
たとえばな、遊女はんは「廓の外には出たらあかん」言う決まりがあったんどす。
外の景色を見ることすらできひんさかい、吉原では特別に「張見世」という小窓を用意して、そこから外を覗くことしか許されへんかったんやて。
ほんで、遊女はんが恋をするのもご法度。「お客さんを愛してもうたら商売にならへん」いう理由で、職場恋愛禁止やったんどすな。
せやけどな、それでも本気で好きになったお客はんと一緒になろうとして、心中する遊女はんがようけおったんどす。
なんせ、吉原を出るには「抱え主が決めた額を一括で払う」しかなかったんやけど、そんな大金、庶民が払えるはずおへん。
今の感覚で言うたら、「億単位の借金を背負わされた状態で、ブラック企業に一生勤めろ」いうことどす。
そんな地獄みたいな状況で、心中相手すら見つけられへんかった遊女はんは、「足抜け」言うて、夜中にこっそり逃げるしかなかったんやけどな。
見つかったら、まあ、それはそれは……おっそろしい報復が待ってたんどす。
逃げた遊女はんを捕まえたら、見せしめのために簀巻きにして、大川にドボン……。
これを「投げ込み寺」に運ぶっちゅうんやけどな、そんなんもう、完全にヤクザの処刑方法やおへんか?
吉原と江戸文化の深ぁい関係
江戸の文化を語るうえで、吉原抜きには語られへん……とか言われとりますけどなぁ。
要するに、吉原いうのは「男の社交場」どした。
粋やら風流やらいうて、芸者遊びにうつつを抜かして、文人や絵師が通い詰めた……まぁ、今でいうと、六本木の高級クラブみたいなもんでっしゃろな。
「文化の発信地」とか持ち上げられてまんのやけど、実際のところ、「ええカッコしいの男たちが、金にものを言わせて遊び倒した場所」でしかおまへんやろ?
浮世絵や戯作に描かれた吉原はん
吉原いうたら、浮世絵の題材にようされとりましたなぁ。
喜多川歌麿はんや鈴木春信はんが、えらい美しゅう花魁の絵を描いてはりますけど、そないなもんを鵜呑みにしたらあきまへん。
あの華やかな花魁の姿、ほんまにあんなんやった思いまっか?
実際のところ、遊女はんの生活いうたら、そらもう過酷なもんどした。
ええもん食べられるのは、ほんのひと握りの花魁だけ。
大半の遊女はんは、ろくに飯も食えんと病気に苦しんで、ボロボロになって使い捨てやったんどす。
せやのに、浮世絵では「吉原の女は日本一美しい」やなんや言われて……そらまぁ、広告やPRの力ってすごいもんやなぁ。
いっそのこと、現代のキャバ嬢の写真と比較して、「加工なしの花魁はん」とかやってみたらどうでっしゃろな?
なんで文人や絵師が吉原に惹かれたんやろ?
「吉原には文化人が集まってた」なんて言われとりますけどなぁ。
それって、単に「遊ぶ口実」やったんやないか思いまへん?
平賀源内はん、山東京伝はん、滝沢馬琴はん……皆さん、遊郭に出入りしながら、「文化の発展に貢献しました」なんて言われとりますけどなぁ。
結局のところ、「色街でええ女に囲まれて、ええ話が書けた」っちゅう話どす。
そやけど、まぁ、あんさんらも想像してみておくれやす。
もし、ええ女に囲まれて、酒飲みながら話しとったら……そら、筆も進むやろなぁ。
せやけど、「文化人が集ったから文化が生まれた」んやなくて、「遊郭で遊びながら書いたもんが文化になった」っちゅうことやおまへんか?
ちょっと美化しすぎちゃいまっか?
「べらぼう」を見て感じる江戸の光と影
NHKはん、ほんまに「江戸の闇」まで描くつもりでっか?
大河ドラマいうたら、歴史の偉人がカッコよぉ描かれるもんやけど、今回の『べらぼう』は、なーんか美化されすぎる気ぃがしまんなぁ。
「吉原は文化の発信地でした!」とか、「蔦屋重三郎はんは、庶民のために尽くした人でした!」とか、どこまでほんまのこと描くつもりなんやろなぁ。
どうせなら、「金と権力に振り回される江戸庶民のリアル」を見せてほしいもんどす。
ドラマが映す吉原のリアル
ほな、今回のキャスト陣、どこまで「吉原のリアル」を演じきれるか、見もんどすなぁ。
- 横浜流星はん(蔦屋重三郎役) これまでアクション系や青春ドラマで活躍してきはったけど、今回は「江戸のしたたかな商人」。どこまで泥臭くなれるんやろ?
- 小芝風花はん(花の井役) 「おぶしゃれざんすな!」の名セリフで注目されとるけど、実際の遊女の苦労をどこまで演じはるんやろ?ただの気の強い女やないんどすえ?
- 安田顕はん(平賀源内役) クセのある役が多いお方やけど、吉原通いの文化人をどこまでリアルに演じはるんか。
- 渡辺謙はん(田沼意次役) さすがに貫禄たっぷりのキャスティング。幕府のトップにおる男が、どんだけ腹黒いか、バッチリ見せてほしいもんどすなぁ。
このドラマ、どこまで「キレイごとナシ」でやれるんやろなぁ。楽しみにしときまひょ。
これ、現代にも通じる話やおへんか?
ちょっと考えてみておくれやす。吉原の遊女はん、
・働いても働いても借金が減らへん
・外の世界には出られへん
・「夢を売る仕事」やのに、実際は苦しんでた
これ、今のどこかの業界と似てまへんか?
キャバクラ?芸能界?アイドル?
せやから、「べらぼう」は単なる歴史ドラマやなくて、現代の問題ともつながる話なんどす。
まぁ、NHKはんがそこまで踏み込めるかどうか……あんまり期待せんと見てまひょか。
まとめ:「べらぼう」で知る吉原のほんまの姿
吉原いうたら、今でも「華やかで粋な遊郭文化」とか言われてまっけどなぁ……。
実際は、男が夢を見る場所であって、そこにおった女は地獄を生きとったんどす。
「伝統文化」やら「江戸の社交場」やら、ええ響きの言葉で誤魔化してまんのやけど、まぁ、現代でも似たような話がゴロゴロしとるんとちゃいますか?
そやからこそ、『べらぼう』がどこまで本気でこの闇を描けるか、そこが見どころや思いまっせ。
ほな、最後に一句詠ませてもらいまひょか。
粋だこと
言うた口元
銭の音
ほんま、江戸の「粋」なんて、結局のところ金持ちの道楽どしたなぁ……。
ほな、またおこしやす~。
この記事のまとめ
- 大河ドラマ「べらぼう」は、江戸時代の出版業者・蔦屋重三郎を描く物語
- 吉原遊郭の華やかさの裏にある過酷な実態もリアルに表現
- 遊女たちは借金漬けの生活を強いられ、自由を奪われていた
- 浮世絵や戯作に美化された吉原と、実際の悲惨な現実とのギャップ
- 現代の労働環境やエンタメ業界と通じる搾取の構造も考えさせられる
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