ほほぅ、『あきない世傳 金と銀』をご存知どすか?これは髙田郁はんが書かはった、江戸時代の大坂を舞台にした商い物語どすえ。
学者の娘やった幸(さち)どすけど、幼い頃に奉公に出はってな、大坂天満の呉服商「五鈴屋」で商いの才を開花させはるんや。
ほやけど、商いの道はそう甘いもんやおへん。幾多の試練を乗り越えながら、幸はたくましゅう成長していかはるんどす。この物語、じっくりお楽しみくださいなぁ。
この記事を読むとわかること
- 『あきない世傳 金と銀』の原作とドラマ版の魅力
- 各話のあらすじと見どころ、キャストの詳細な経歴
- VOD配信情報や再放送予定、商いの哲学と学び
『あきない世傳 金と銀』とは?作品の概要
ほんならまず、この『あきない世傳 金と銀』ちゅう作品がどんなもんか、説明させてもろいますわ。
これはな、髙田郁はんの手による時代小説で、2016年に初めて世に出ましてん。
舞台は江戸時代中期。大坂天満の呉服商「五鈴屋」で奉公することになった学者の娘・幸(さち)の波乱万丈な商い人生を描いた作品どすえ。
時代小説としての魅力
この作品のええとこは、江戸時代の商い文化を丁寧に描いてはるとこやね。
呉服商の仕組みや商いのやり方、それを女性がどう乗り越えていくか……いうて、リアリティたっぷりに描かれてまんねん。
「商い言うたら男の仕事」なんていう古臭い考えに一石を投じる物語でしてな、まあ、時代小説としては異色の存在かもしれまへん。
原作小説の巻数とシリーズ展開
ほな、この小説がどんだけ続いたか見ていきまひょか。全13巻、それに特別巻が2巻、しっかり読もう思たら結構なボリュームどすえ。
せやけど、話の流れがどんどん進んでいくさかい、飽きることはおへんで。
NHKドラマ版の放送概要
ほんで、この人気に目をつけはったNHKはんが、2023年12月にBS時代劇としてドラマ化しはりましたんや。
主演は小芝風花はん。ま、近年時代劇でちょこちょこ名前が出てくるようになった女優はんどすな。
共演には加藤シゲアキはん、渡辺大はん、高島礼子はん、舘ひろしはんと、なかなか味のあるキャストが揃ってますえ。
ほな、次からは各話のあらすじを見ていきまひょ。
『あきない世傳 金と銀』全話あらすじ&ネタバレ
ほな、ここからはドラマ版の各話について、じっくりと掘り下げていきまひょ。
NHKはんの時代劇いうたら、どこか上品で品のあるもんが多いけど、今回は商いをテーマにした作品どすさかい、単なる綺麗ごとでは済みまへん。
さてさて、どんな話になったんか、順番に見ていきまひょか。
第1話:幸、商いとの出会い
まずは第1話。9歳の幸(演:永瀬ゆずなはん)が、大坂の呉服商「五鈴屋」に奉公に出るところから始まりまんねん。
そもそも、幸は摂津の津門村いうところで学者の娘として生まれたんやけど、まぁ、時代の流れに振り回されましてな……。
お父はんとお兄はんが立て続けに亡くなってしまい、幸は女に学問は不要ちゅう考えの母親と離れて、奉公に出される羽目になったんどす。
ところがどっこい、これが幸にとってはええ運命の分かれ道になったんやなぁ。
第2話:五鈴屋での修行と成長
この回では、幸が五鈴屋で女中として働くんやけど、店の中に出ることすら許されへん、ちゅう厳しい決まりがありまんねん。
そんな中、丁稚の手習いをこっそり覗いてるうちに、「商い往来」いう本に出会いましてな、これが運命を変える第一歩やったんどす。
ここのポイントは、番頭・治兵衛(演:舘ひろしはん)との出会いどす。
「女に商いは無理や」と思われてた時代に、治兵衛はんだけは幸の才覚を見抜き、「この子、ただもんやない」と密かに手ほどきをするんどす。
第3話:ご寮さんとしての試練
14歳になった幸は、なんと店主・四代目徳兵衛(演:渡辺大はん)の後妻に迎えられましてな、ご寮さんにならはったんどす。
まぁ、ここで幸の「商いへの情熱」と「女の立場」という問題がぶつかるわけやけど、徳兵衛はんがまぁどうしようもない男でしてな。
お酒は好き、女遊びも好き、挙句の果てには商いにも興味なし、いうて、あきれ果てるばかり。
ここで光るのが、ご寮さんの意地どす。
「男の庇護がなければ生きていかれへん」という世間の常識に抗いながら、幸は商いの手腕を磨いていくんどす。
第4話:商いの才覚を発揮
この回では、とうとう幸が本格的に商いの世界に足を踏み入れまんねん。
店を盛り立てようと必死の幸に対して、夫の徳兵衛はんは何もしない。
そやから、幸は呉服屋の販路を広げるための新しい企画を考えまんねん。
ところがどっこい、男社会の壁は厚いもんどす。
「女が商いの話をするとは何事や!」いうて、敵ばっかり増えてしもて……。
第5話:五代目徳兵衛との関係
さぁ、ここで五代目徳兵衛(演:加藤シゲアキはん)の登場どす。
四代目が案の定、呑んだくれて仕事もせんとふらふらしてたもんやさかい、とうとうお家さん(演:高島礼子はん)が見切りをつけて、新しい店主を立てはることになりましてな。
まぁ、五代目さんは商才はあるけど、ちょっと欲が深いタイプでしてな……。
幸の商いの考えにも最初は理解を示してたんやけど、次第に「自分のやり方が正しい!」言うて暴走し始めるんどす。
ほら、こういう男おるでしょ?最初は優しいけど、だんだん「俺の言うことが正解!」って思い込んでしまうタイプ。
幸は最初こそ協力しようとするんやけど、次第に「あかん、この人とはやってられへん……」と悟るんどす。
第6話:五鈴屋の改革と激動の展開
ここが五鈴屋のターニングポイントどすな。
五代目が店を大きゅうしようと、派手な商売を始めるんやけど、まぁ、そんなもんが簡単に成功するわけありまへん。
「ええか?長年商いしとる店が急にスタイル変えたら、お得意さんが逃げるのは当たり前や!」と誰か止める人はおらんかったんかいな。
しかも、五代目は利益を追いすぎて信用を失う、いう商人としては最悪の失敗をやらかしてしまうんどす。
こういう人、今のビジネスの世界でもよう見かけまっしゃろ?短期の利益だけ追いかけて、長年の信頼をすり減らしてしまう経営者。
案の定、五鈴屋の商売は危機的状況に。
ほやけど、ここで幸の知恵が光るんどす。
彼女は「商いはお客さんとの信頼関係が一番大事や」と考え、失った信用を取り戻すためにある作戦を打ち出すんどす……。
第7話:夫婦の確執と決断
さて、ここでとうとう夫婦の関係が破綻しまんねん。
「このままやったら、五鈴屋は潰れてしまう……」
せやのに、五代目は「いや、大丈夫や!」と強がるばかり。
まぁ、男のプライドちゅうやつどすな。自分の判断ミスを認めたくないのはわかるけど、それで店を潰されたらたまらんわ!
とうとう幸は「離縁してほしい」と切り出すんどす。
このシーンはな、小芝風花はんの名演技が光ってましてな。
涙を堪えながらも、しっかりとした口調で「もうこの人とはやっていけへん」言うて、自分の道を選ぶ姿は、まさに女性の強さを感じさせるシーンどした。
第8話(最終話):店主の器とは?
ほな、最終話。
ここでは六代目・智蔵(演:松本怜生はん)が店を継ぐことになりますねんけど……。
これまたなぁ、智蔵は商才ゼロの男やったんどす。
せやのに、「五鈴屋を守らなあかん」言うて、幸に助けを求めるんや。
幸はここで「もう夫には頼らへん、自分の力でやる」と覚悟を決めるんどす。
これがこの物語の最大のクライマックスどすな。
「商いに必要なんは、肩書きやない。本当に商いを愛する心どすえ!」
こうして、幸は五鈴屋の実質的な店主として、ついに自分の道を歩み始めるんどす。
登場人物とキャスト
ほな、ここからはキャストの皆さんを細かく紹介していきましょか。
『あきない世傳 金と銀』のキャストは、時代劇のベテランから若手まで、なかなかにええ塩梅の布陣どす。
ほやけど、まぁ、キャストの実力がどうとか以前に、NHKはんのキャスティングは時々「えっ?」と思うようなチョイスもあるさかい、ちょっと辛口に見ていきますえ。
主人公・幸(さち)とは?
演:小芝風花
まず、主人公・幸を演じるんは小芝風花はんどす。
もともとはフィギュアスケートやってはったんやけど、2011年に女優デビュー。
「魔女の宅急便」のキキ役で注目されて、その後『美食探偵 明智五郎』や『彼女はキレイだった』で知名度をぐぐっと上げはった。
そやけど、小芝はんの演技は「やりすぎ感」もあるさかい、「時代劇のしっとりした雰囲気に合うのか?」と心配の声もちらほら……。
実際、ドラマではところどころ「現代っぽい芝居やなぁ」と思う場面もあったけど、まぁ、幸の芯の強さをうまいこと表現しはったのは見事やったわ。
五鈴屋の主要人物たち
五代目徳兵衛(惣次)役:加藤シゲアキ
いやぁ、シゲアキはん、頑張りはったねぇ。
ジャニーズ(現・SMILE-UP.)のNEWSのメンバーでありながら、作家業でも活躍してる才人どす。
そやけど、「演技力はどうや?」言われると、まぁ、正直微妙なところもありまっしゃろ。
五代目徳兵衛は商才はあるけど、強欲な部分もあるキャラクターで、なかなか難しい役どす。
加藤はんのクールな雰囲気は合ってたけど、「もっとドロドロした演技が欲しかった」ちゅう声も聞こえてきますな。
四代目徳兵衛役:渡辺大
この人、渡辺謙はんの息子さんどすな。
「え、そうなん?」って意外に思う人もおるかもしれんけど、実際お父はんほどの存在感は……まぁ、正直、ない。
でも、「どうしようもないダメ男」を演じるにはピッタリの配役やったわ。
番頭・治兵衛役:舘ひろし
いやいや、これはもう言うことおまへん。ベテランの貫禄。
『あぶない刑事』のイメージが強すぎるかと思たけど、意外と時代劇もよう似合ってましたわ。
ドラマ版キャスト紹介
役名 | キャスト | 主な出演作 |
幸(さち) | 小芝風花 | 『魔女の宅急便』『美食探偵 明智五郎』 |
五代目徳兵衛 | 加藤シゲアキ | 『嫌われる勇気』『ゼロ 一獲千金ゲーム』 |
四代目徳兵衛 | 渡辺大 | 『精霊の守り人』『るろうに剣心』 |
治兵衛 | 舘ひろし | 『あぶない刑事』『西郷どん』 |
富久 | 高島礼子 | 『暴れん坊将軍』『八日目の蝉』 |
お竹 | いしのようこ | 『澪つくし』『科捜研の女』 |
鉄助 | 八嶋智人 | 『古畑任三郎』『リーガル・ハイ』 |
ほな、次はVOD情報どす!
どこで配信されてるか、じっくり調べた結果をお伝えしまっせ。
『あきない世傳 金と銀』のVOD配信情報
さて、このドラマを見逃したお客はん、ご安心を。
NHKはんの時代劇どすさかい、当然NHKオンデマンドで配信中どすえ!
とはいえ、NHKオンデマンドちゅうのは別途契約が必要なんが玉にキズやなぁ……。
「受信料払うてるのに、さらにお金取るんかい!」って毎度のように突っ込まれてますけどな、まぁ商売やさかい、しゃあないんやろな。
NHKオンデマンドの視聴方法
ほな、具体的にどうやったら観られるのか、説明しておきまひょ。
- NHKオンデマンドの公式サイトにアクセス
- 「まるごと見放題パック(990円/月)」か「単品レンタル(220円/話)」を選ぶ
- 決済完了後、スマホ・PC・テレビで視聴可能
どないです? まぁ、全話観るなら「まるごと見放題パック」がお得どすな。
NHKオンデマンドはAmazonプライム・ビデオのチャンネルとしても提供されてるさかい、プライム会員やったらそっちから契約して観ることもできますえ。
他のVODサービスでの配信は?
「NHKオンデマンド以外で見れへんの?」と思うお客はんも多いやろな。
残念ながら、現在のところU-NEXT、Hulu、Netflix、Disney+などでは未配信どす。
NHKのドラマは基本、NHKオンデマンド独占になってることが多いさかい、まぁ、しゃあないと思って契約するしかおまへん。
地上波や再放送の予定は?
「VODには手を出したくない!」いうお客はん、地上波再放送を待つのも一つの手どす。
NHKはんは時々、BS時代劇の再放送をやりはるさかい、しっかりチェックしときまひょ。
ちなみに、2025年1月にはシーズン2放送前に、総合テレビでおさらい再放送される予定どすえ!
『あきない世傳 金と銀』まとめ
原作・ドラマの魅力を振り返る
ほな、ここまでの話をざっくりまとめときまひょ。
- 原作:髙田郁はんの時代小説で、商いをテーマにした異色の作品
- ドラマ:小芝風花はん主演でNHK BS時代劇として放送
- VOD:NHKオンデマンドで配信中
幸の人生から学ぶ商いの哲学
この作品のテーマは「商いとは何か?」どす。
幸は女やからと見下されながらも、知恵と努力で道を切り開いていきましたな。
現代のビジネスでも同じことが言えますやろ?
「短期の利益よりも、信用を大切にせよ」
「型にはまらず、自分のやり方を貫け」
これ、めちゃくちゃ今の時代にも響く教訓やと思いません?
商いの心、五七五で
最後に、商いの奥深さを川柳にしてみましたえ。
「信用と 商いどちらが 長持ちか」
商いの世界では、目先の利益よりも信用を大切にするんが、いっちゃん大事どすなぁ。
まさに幸が体現した生き方そのもの。
ほな、長々とお付き合いおおきに!
この記事のまとめ
- 『あきない世傳 金と銀』は、髙田郁の時代小説を原作にしたNHKの時代劇
- 主人公・幸が江戸時代の呉服商「五鈴屋」で商才を発揮し、波乱の人生を歩む物語
- ドラマ版では小芝風花を主演に、加藤シゲアキ、渡辺大、舘ひろしらが出演
- NHKオンデマンドで全話配信中、再放送の予定もあり
- 商いの奥深さや信用の大切さを学べる作品
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