ドラマ「ライオンの隠れ家」みっくんの絵？ほんまの秘密、知りたいんやろ？

まあまあ、あんたもよう見てはるんやなぁ、「ライオンの隠れ家」。ほんで、みっくんの絵が気になって眠れへんのやろ？

ほな、ちょっとだけ教えたげよか。この絵、ただの飾りもんやないんやわ。ほんまは物語の奥深いとこに関わってるんやけど、それ言うたら野暮やろ？

ここでは、その秘密、じっくり解説したげるさかい、覚悟しときや。

女将と若旦那の会話

女将:「若旦那、ちょっとあんた、ええか？ みっくんの絵について、ちゃんと説明したろう思て。」

若旦那:「うん？ みっくんて誰やったっけなぁ？それ、なんや新しい菓子屋の話か？」

女将:「あんたほんまアホやなぁ。みっくん言うたら『ライオンの隠れ家』の登場人物や！弟のために生きる兄と、弟のみっくん、そんで『ライオン』と名乗る謎の子どもが登場する、あのドラマのことやんか。」

若旦那:「ああ、あれな！絵ぇ出てきたなぁ…あれ、ライオンがゴロゴロ描かれてたやつか？」

女将:「そうや！その絵がただの絵ちゃうんや。実際に描いたんは、福岡に住んではる画家・太田宏介さん言う人や。自閉症や知的障害があっても、すごい才能を発揮しはったんやで。」

若旦那:「ほな、みっくんと宏介さんが一緒に描いたん？」

女将:「ちゃうがな！宏介さんがドラマの中でみっくんの作品として提供しはったんや。ほんま、2か月もかけて親子のライオンを描き上げたんやけど、見た目も色彩もすごいインパクトやねん。」

若旦那:「ほな、なんでライオンなんや？ほかに描くもんあったんちゃう？」

女将:「あんた、ライオン言うたら、ドラマのタイトルやろが。しかも物語に出てくる『ライオン』っちゅう謎の男の子とのつながりも深いんやわ。」

若旦那:「そうか…でも、それ言うたら、あの絵が高う売れるんか？」

女将:「そらそうやがな！宏介さんの絵は大作になると100万円の値が付くこともある言うてはる。人気もあって、年に6回も個展開きはるんやで。」

若旦那:「ええやん、僕も絵ぇ描いたら売れるかなぁ？」

女将:「アホ！あんたの絵と一緒にせんといて。」

若旦那:「あ、ほな核心ついたで。みっくんの絵が意味しとるんは、『家族がつながる絆』ちゃうか？ライオンも家族やし、兄弟も家族やん？」

女将:「…あんた、今だけ正解やわ。」

女将:「せやけど、あんた、ほんまようそんなとこだけ当てよるなぁ。みっくんの絵が象徴しとるんは、確かに家族の絆なんやけど、そこに加えて『守るべきもん』やねん。」

若旦那:「守るべきもん？そら家族やろ。ほな僕やったら、この店が守るべきもんやな！」

女将:「そやけど、ドラマの話ではな、みっくんと兄貴の洸人さんだけやない。あの『ライオン』と名乗る子どもも、そこに絡んできよるねん。」

若旦那:「ライオンの子ども？あれ、どっから来たんやった？」

女将:「そこが肝心なとこや！あの子が急に兄弟の前に現れて、ほんで事件が巻き起こるんやけど、誰が子どもを預けたんかとか、何のためかが全然わからんのや。」

若旦那:「ほんで、その謎が絵とどう関係あんのや？」

女将:「そこが深い話や。あの絵に描かれとる親子のライオンの姿、よー見たら子どもライオンが親を見上げて守られてるんやけど、その子どもが親を信じて守る力を持っとるいう描写にも見えるねん。」

若旦那:「守られるだけやなくて、守るんか…ほんでそれが兄弟の関係と重なっとる言うことやな？」

女将:「せやねん。洸人さんが弟のみっくんを守ろうとして懸命になる姿と、みっくん自身が実は兄を助けとるようなとこもあるんや。」

若旦那:「うーん、ほな、僕もお母はんを守るために何かせなあかんなぁ。」

女将:「あんたはまず、店の帳簿つけるとこから始めや！」

若旦那:「わかった、わかった…。でもなぁ、その絵がドラマに登場したときの話、どんなんやったん？」

女将:「ああ、そらなぁ、ドラマの第1話でみっくんの部屋に飾られとったんや。4頭のライオンがキリマンジャロを背景にまっすぐ見てる、あのインパクトある絵や。」

若旦那:「そんなん一目見たら忘れへんやつやな！」

女将:「ほんまやで。しかも実際に描いた宏介さんも、自分の絵がドラマに出たときにめっちゃ嬉しそうな顔してはったって話や。」

若旦那:「そら、自分の絵が全国で見られるなんて夢のような話やもんなぁ。」

女将:「ほんまや。せやけど、宏介さんも、絵に出会うまでいろいろ苦労してはったみたいやで。」

若旦那:「なんや、どういうことや？」

女将:「宏介さん、子どもの頃は絵に興味が無かったらしいわ。それが大人になってから色彩や構図の才能が開花して、兄弟でアートビジネスを始めはったんや。」

若旦那:「へぇ…そらすごい話やな。僕も遅咲きの才能あるかも！」

女将:「あんたの才能は、もう枯れたんちゃうか？」

若旦那:「ひどいなぁ…せやけど、僕もなんか描いてみたら、案外ヒットするかもしれんで！」

女将:「あんたの描く絵が売れるんは、まだまだ遠い未来やわ。」