『ホットスポット』の魅力とは？バカリズム脚本×市川実日子の唯一無二の世界観

あらまあ、『ホットスポット』のこと知りたいやなんて、ようやく目ぇつけはったんどすなぁ。バカリズムさんが脚本書かはって、市川実日子さんが主演やなんて、そんなんおもろいに決まってるやんか。知らんかったん？ ほんま、遅れてはるわぁ。

せやけど、ただのドラマや思たらあきまへんえ。バカリズムさんのひねりの効いた脚本に、市川実日子さんの飄々とした演技が重なって、独特の世界観が生まれてますねん。まあ、あんまり言うたらネタバレなってしまいますけど、ちょっとぐらい教えたげよか？

ほんで、『ホットスポット』ってどんなドラマなん？

あらすじぐらいは知っておいてや

女将: 「板長、『ホットスポット』観てはる？ これな、市川実日子さんがシングルマザーで、ビジネスホテルのフロントで働いてはるんやけど、えらいこっちゃ、先輩の角田晃広さんが実は宇宙人やったんやて！ もうビックリして茶ぁ吹いたわ！」

板長: 「……ほう、それはまた奇抜な設定やな。」

女将: 「ほんでな、最初は何の変哲もないホテルの話や思たら、角田さん演じる高橋が『実は宇宙人やねん』て告白するんや。そんなん、普通の人間が言うたら冗談やん？ でもな、こっからがバカリズム脚本の妙味やで。清美（市川実日子さん）は最初、信じられへん言うて拒否するんやけど、次第に巻き込まれていくんや。」

板長: 「ほう。宇宙人の能力は、どんなもんなんや？」

女将: 「そやな、まず異常な身体能力！ 清美が自転車で事故に遭いそうになったとき、角田さんがサッと抱きかかえて助けるんやけど、そのスピードが尋常やない。まるで時間が止まったみたいに！」

板長: 「なるほど。そら、ただのコメディやないな。」

バカリズム脚本のクセ、まだ知らはらへんの？

女将: 「そやし、バカリズムさんの脚本ってな、一見ゆる～く進んでるように見えて、実は細かい伏線だらけやねん。例えばな、ホテルの同僚・夏帆さん演じる磯村由美が、やたら着替えが早いんやけど、これが実は……って後の話で重要になってくるんよ！」

板長: 「伏線が張り巡らされてるんか。ほな、見逃したらあかんな。」

女将: 「ほんまそれ！ しかもな、日常系ドラマかと思いきや、突然シュールな笑いが入ってくるんが、バカリズムさんらしいとこや。例えば、宇宙人の角田さんがファミレスでハンバーグ食べてるときに、急にテレパシーで『これ、うまいな……』って伝えてくるシーンとか、もう腹抱えて笑うわ！」

板長: 「……それは、シュールやな。」

市川実日子さんの演技、ちゃんと見てる？

あの人の芝居、わかる人にはわかるんやけどなぁ

女将: 「あんた、市川実日子さんの演技の魅力、ちゃんと理解してる？」

板長: 「……寡黙で、淡々としてる。けど、その中に深みがある、いう感じか。」

女将: 「せやろ？ もうな、市川さんの『間』がええねん。清美ってキャラは、どこにでもおるシングルマザーなんやけど、どこか達観してて、でも心の奥では娘のために必死に生きてる。例えば、高橋が宇宙人やと告白した後のリアクション、『……せやろな』って、一瞬で受け入れる感じ！ これがもう、絶妙やねん！」

板長: 「妙な説得力があるんやな。」

過去のドラマと比べたら、そらおもろいで

女将: 「市川実日子さんいうたら、『ブラッシュアップライフ』でも独特の存在感やったけど、今回の清美はもっと等身大で、親しみやすいねん。」

板長: 「ほう。自然体で、リアリティある役なんか。」

女将: 「せや！ ほんでな、今回は清美の周りにおる幼馴染・鈴木杏さん（中村葉月）と平岩紙さん（日比野美波）が、めっちゃええ味出してんねん。女子会のシーンとか、ほんまに昔からの友達みたいやねん。特に、清美が『宇宙人おるねん』って告白するシーンの、この間！」

板長: 「ほう、なんて言うたんや？」

女将: 「鈴木杏さんが『あー、そやろな』って即答しよんねん！」

板長: 「それは……ええ間やな。」

バカリズムさんの世界観、ほんまクセ強いわぁ

笑いながらも、気ぃ抜いてたら泣かされるで

女将: 「笑いながら観てたら、急に泣かされるんがバカリズム作品の恐ろしいとこやで。たとえばな、高橋が『宇宙ではな、人間の寿命がめっちゃ短いねん。せやから、地球人の生き方ってすごい尊いと思うねん』ってボソッと言うシーン、あんた耐えられる？」

板長: 「……ええ台詞やな。」

「前の作品と同じやん」やなんて、よう言わんわ

女将: 「たまに『バカリズムの脚本、似たようなもんやん』って言う人おるけど、ほんなら観んかったらええやん？ って言いたなるわ。そもそも、『バカリズムらしさ』があるからこそおもろいんやし！」

板長: 「作品ごとに違うエッセンスがあるんやろな。」

『ホットスポット』、見んと後悔しても知らんえ

女将: 「もうな、観んと人生損するレベルやで。バカリズム脚本に、市川実日子さん、角田晃広さん、鈴木杏さん、平岩紙さん、夏帆さん、坂井真紀さん、木南晴夏さん、小日向文世さん、田中直樹さんまで揃ってんねんで？」

板長: 「それは確かに、見応えありそうやな。」

女将: 「ほな、板長も観るいうことでよろしいな？」

板長: 「……まあ、録画しとくわ。」

女将: 「そこはリアルタイムで観なあかんやろ！」

板長: 「ほな、最後に一つなぞかけを。」

女将: 「あら、ほな聞かせてもらおか。」

板長: 「『ホットスポット』とかけまして、『じっくり煮込んだおでん』と解きます。」

女将: 「その心は？」

板長: 「どちらも、時間が経つほど染みてくる。」

女将: 「へぇ……せやけど、あんたの作るおでんと違うて、このドラマは最初っからしっかり味ついとるけどな。」