藤岡陽子はんの『リラの花咲くけものみち』、もう読まはった?獣医を目指す女の子の話やけど、キラキラしたもんとちゃうで。動物の生き死にと真剣に向き合わはる、そない甘ないお話や。
「動物好きやし、ふわふわした話やと思たらえらい目におうたわ」なんて言わはる読者もおるかもしれんけど、そないな浅い話とちゃいますのん。どっぷり浸かって泣いてしもたらええわ。
ほな、この本のええとこも辛口レビューも、本屋大賞に選ばれそうかどうかも、じっくり見ていこか。
この記事を読むとわかること
- 『リラの花咲くけものみち』のあらすじと獣医の現実
- 登場人物の魅力と読者の評価、感想の違い
- 本屋大賞受賞の可能性とそのポイント
『リラの花咲くけものみち』、どんな話やのん?
女将「ほな、姪ちゃん。『リラの花咲くけものみち』、読んでみたか?」
姪「読んだで。獣医を目指す岸本聡里(山田杏奈)ちゃんの話やな?引きこもりやった子が、北海道の北農大学で成長していくんやけど…これ、甘い話とちゃうで。」
女将「ほんまに。動物モン言うたら可愛い子犬や猫ちゃんを抱っこして『よしよし』みたいなん想像するけど、この話はそうやあらへん。」
姪「そやそや。牛久チドリ(風吹ジュン)おばあちゃんに助けられて獣医目指すんやけど、動物のお産や安楽死とか、獣医の厳しい現実もガッツリ描かれとるんよ。」
女将「綺麗ごとばっかりやあらへん。獣医の仕事の現実を、ちゃんと伝えてくれとるんやな。」
姪「そやねん。たとえば、最初の実習で能見先生(甲本雅裕)が馬の出産の現場見せるやろ?『産まれたばかりの仔馬を犠牲にせな、母馬が助からんこともあるんや』って。」
女将「はぁ…そら、心折れる子もおるわなぁ。」
姪「実際、聡里ちゃんもショック受けて大学辞める言うて東京帰ってもうたけど、チドリおばあちゃんの言葉で踏みとどまるんや。」
女将「ほぉ…そやけど、そないな経験したら、人間も一回り大きなるもんやな。」
姪「せやから、この話、ただの感動モンやなくて、生きること、働くことを考えさせられる深い話やで。」
読者はんの感想、ほんまのとこどないや?
女将「読者はんの評判、どないなっとるんやろ?」
姪「まぁ、そら賛否あるけどな。『心に刺さる』って言う人もおれば、『重すぎる』って言う人もおるで。」
女将「どないなとこが『刺さる』んや?」
姪「例えばやな、聡里ちゃんが獣医学部に入った動機が、ただ『動物が好き』やったのに、現実はそんな生半可なもんやなかったって気づくとこや。」
女将「人生、思てたんと違うてなることはあるわなぁ。」
姪「せやな。綾華(當真あみ)ちゃんみたいに、親が医者やから『医学部行け』言われて、しゃーなしに獣医学部入った子もおるしな。」
女将「そないな子の葛藤も、ちゃんと描かれとるんやな。」
姪「そやねん。ほんでな、久保残雪(萩原利久)くんがまたええキャラやねん。アイヌ文化の『カムイ』の話して、聡里ちゃんを励ますんや。」
女将「『人間が動物を食べる時に感謝したら、カムイの世界に帰れる』いうやつか?」
姪「そやそや。『命を奪うのも獣医の仕事、それもまた敬意や』っていう話をしてな。」
女将「ほぉ…これは、ただの青春モンとちゃうなぁ。」
『リラの花咲くけものみち』、本屋大賞いけるんちゃう?
女将「ほんで、これ、本屋大賞取れそうなん?」
姪「まぁ、未来屋小説大賞は受賞しとるし、吉川英治文学新人賞も取ったしな。実績はあるで。」
女将「ほな、本屋大賞いけるんちゃう?」
姪「うーん、それがな、本屋大賞は一般の読者投票やろ?せやから、話がちょっと重すぎるかもしれへんのや。」
女将「あぁ、みんな『癒されたい』思うて本読む人も多いもんなぁ。」
姪「せやけど、こういう命と向き合う話って、大事やと思うねん。そやから、ワンチャンあるかもしれへんな。」
女将「ほな、うちらも応援せなあかんな。」
姪「せやな。『獣医』って仕事のリアルを、もっと多くの人に知ってもらいたいしな。」
まとめ|『リラの花咲くけものみち』の書評・レビュー、ほんで本屋大賞どないや?
女将「ほな、まとめるで?」
姪「おおきに。ほな、いくで。」
女将「『リラの花咲くけものみち』は、獣医を目指す聡里ちゃんの成長物語やけど、単なる感動話やのうて、獣医の厳しい現実を描いとる話や。」
姪「そやな。読者の反応は『心に刺さる』派と『重すぎる』派で分かれとるけど、動物が好きな人はもちろん、仕事や生き方に悩む人にとっても考えさせられる作品やな。」
女将「ほんで、本屋大賞は…取れるかどうか、まだ分からんけど、十分チャンスはあるやろってとこやな?」
姪「せや。こういう骨太な作品が評価されるんやったら、ええことや思うわ。」
女将「ほな、これからもこの本、推していかなあかんな。」
姪「せやな。ほんでな、もっとええ販促方法考えたで。」
女将「またロクでもないこと考えとるんやろ…何や?」
姪「女将、獣医の白衣着て本持って、店の前で『命の尊さ、知っとくれやす』言いながら立っといたらどうや?」
女将「誰がそないなことするかいな!」
姪「いやいや、ええ宣伝になるで。『京都のいけずな女将が推す感動作!』って話題になるやん。」
女将「アホか!そないなことしたら、わての店が獣医の診察所と間違われるがな!」
姪「そん時は『まぁまぁ、お茶でも飲んでお話ししよし』言うたら、ついでに売上も上がるやろ?」
女将「ほんま、あんたのいけずは本屋大賞どころか世界遺産レベルやわ!」
この記事のまとめ
- 『リラの花咲くけものみち』は、獣医を目指す少女の成長物語
- 動物医療の厳しい現実と向き合う姿が描かれる
- 読者の評価は「感動した」派と「重すぎる」派に分かれる
- 未来屋小説大賞・吉川英治文学新人賞を受賞済み
- 本屋大賞受賞の可能性について考察
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