あらまあ、あんた「ふったらどしゃぶり」やなんて言葉、どこで聞いてきはったん?そないな言葉、うちら京都ではあんまり使わへんけどなあ。けど、英語には「when it rains, it pours」いうことわざがあるんやて。
これな、雨が降ったらどしゃぶりになる、つまり悪いことは続くもんやいう意味らしいわ。そやけど、ほんまにそないな言葉が正しいんか、ちょっと気にならへん?ほな、ちょっとお節介やけど、わてが詳しゅう解説したげよか。
「ふったらどしゃぶり」の意味と、「when it rains, it pours」の由来について、しっかり学んでいきまひょ。
この記事を読むとわかること
- 「ふったらどしゃぶり」の意味と英語のことわざ「when it rains, it pours」の由来
- ことわざの翻訳がドラマのタイトルに使われた理由とその意図
- 京都弁のいけず女将とグウタラ若旦那の会話で楽しみながら学べる解説
「ふったらどしゃぶり」やなんて、そんな言葉ほんまにあるん?
女将:「あんた、また変なこと言い出して。『ふったらどしゃぶり』?そんな言葉、京都では聞いたことおへんで」
若旦那:「そやかて、おかん。この言葉、ちゃんとドラマのタイトルになってんねんで。伊藤あさひと武藤潤が主演で、BLやってさ」
女将:「BL?あんた、そないな話に興味あったんかいな。ちょっと意外やわ~」
若旦那:「ちゃうちゃう!そういうことやのうて、最近話題になってるし、タイトルの意味が気になってん。ほら、『when it rains, it pours』って英語のことわざやろ?」
女将:「ああ、つまり『降ったら土砂降り』ってことやな。せやけど、そんなん普通『泣きっ面に蜂』とか『悪いことは続くもんや』とか言うやろ?わざわざ横文字使わんでもええのに」
若旦那:「でも、ドラマやとまたちょっとニュアンスちゃうみたいやで。なんや大人の恋愛と性に悩む話らしいわ」
女将:「……ほぉ?ほんで、あんた、そないな話に食いついてるんかいな?」
若旦那:「そやなくて!ただ、英語のことわざの使われ方とか、由来とか、ちゃんと知っときたいなー思て」
女将:「ふぅん……まあ、せっかくやし、次はそのへんの意味を詳しゅう見ていこか」
いったいどこから出てきた言葉なんやろ?
若旦那:「おかん、『ふったらどしゃぶり』って、結局どこから来た言葉なん?」
女将:「あんた、そないなことも知らんと偉そうに話してたんかいな?やれやれ、ほんまにうちの息子はグウタラやわ~」
若旦那:「ほっといてや、おかん。で、どっからきたん?」
女将:「ほな、教えたげよか。もともとは英語のことわざ『when it rains, it pours』が元になってるんや。この言葉、元々はアメリカの塩会社『モートン・ソルト』の広告コピーとして使われたんやて」
若旦那:「え、塩!?なんで塩と土砂降りが関係あるん?」
女将:「あんた、ほんまアホやなぁ。昔の塩は湿気を吸うと固まってまうやろ?せやけど、モートン・ソルトの塩は湿気があってもさらさらで、どしゃぶりの日でも振れるって宣伝したんや」
若旦那:「ほーん、そういうことか。でも、今の意味とはだいぶ違うな?」
女将:「せやねん。広告で使われてるうちに、『悪いことは続く』とか、『一つ何か起こると連鎖していく』って意味で使われるようになったんやて」
若旦那:「なるほどな~。ほな、この言葉をそのまま日本語に訳して『ふったらどしゃぶり』になったってこと?」
女将:「まあ、せやろな。けど、京都の人間やったらそんなストレートな言い方はせんわ。『まぁ、こんな時は災難が重なるもんやなぁ』くらいの言い回しをするやろな」
若旦那:「おかん、それただのボヤきやん」
女将:「ボヤくのが京都の粋いうもんや」
若旦那:「……ほんま、いけずやなぁ」
直訳したらどういう意味になるん?
若旦那:「おかん、『when it rains, it pours』をそのまま直訳したら、どんな意味になるん?」
女将:「そんなん簡単やんか。『雨が降ったら、どしゃ降りになる』やろ?」
若旦那:「……それはそうやねんけど、もうちょい細かく言うとどういうニュアンスなん?」
女将:「あんた、ほんま細かいとこ気にするなぁ。まぁええわ、教えたげる。 直訳すると『雨が降る時は必ず土砂降りになる』って意味やな。せやけど、 実際の天気の話をしとるわけやないんよ」
若旦那:「それは知ってるで。悪いことが続く、みたいな意味で使われるんやろ?」
女将:「せやせや。たとえば、朝から財布を落として、電車に乗り遅れて、 会社についたら上司に怒られる……こんなふうに、ひとつ悪いことが起こると 次々に重なる時に使うんや」
若旦那:「あぁ、ほな『泣きっ面に蜂』みたいなもんか?」
女将:「まぁ、似たようなもんやけど、英語のほうがちょっと大げさやな。 『蜂に刺されたらさらに雷に打たれる』くらいの勢いや」
若旦那:「それはちょっと盛りすぎやろ!」
女将:「京都の人間は話を面白くせんとあかんのよ」
若旦那:「おかん、話盛るのが粋とか言うてるけど、結局ただのいけずやん」
女将:「ふふっ、あんたもまだまだ甘いなぁ」
ほんまに『雨が降ったらどしゃぶり』いう意味なん?
若旦那:「おかん、でもさ、『when it rains, it pours』って、ほんまに『雨が降ったらどしゃぶり』って意味なん? 天気の話の時にも使えるん?」
女将:「あんた、アホやなぁ。そんなん、普通に『It’s raining cats and dogs.(めっちゃ雨降ってる)』とか言うたほうがええやろ」
若旦那:「え、ほんまに猫と犬が降ってくるん?」
女将:「んなわけあるかいな!ただの慣用句や。英語の人も比喩表現好きなんやなぁ」
若旦那:「ほな、『when it rains, it pours』はどんな時に使うん?」
女将:「これはな、基本的には『悪いことが重なる』って意味で使うことが多いんや。 例えば、こんなシチュエーション考えてみ? 朝、寝坊する→バスに乗り遅れる→会社遅刻→上司に怒られる→昼ご飯こぼす→携帯落として画面バキバキ。 こんな流れになった時、『Ugh, when it rains, it pours.』ってため息つくんや」
若旦那:「うわ、それは最悪やな……。でも、悪いことだけやなくて、ええことが続いた時も使えるって聞いたで?」
女将:「お、よう知っとるな。確かに、ええことが次々起こる時にも使えるんやけどなぁ……。 けど、大体は悪い意味で使われることが多いな。 例えば、宝くじに当たって、さらに臨時ボーナスが入って、推しのイベントも当選して……みたいなことが起こったら、 『Wow! When it rains, it pours!』って喜ぶんや」
若旦那:「なるほどなぁ~。 ほな、京都弁で言うたら、『ついてへん時はとことんついてへんなぁ』とか『ええこと続く時は続くもんや』みたいな感じか?」
女将:「せやな。でも、京都の人間はそんなストレートに言わへんで? 『あら~、こういう時は続くもんやなぁ(ニヤニヤ)』くらいで流すもんや」
若旦那:「結局、いけずやん!」
女将:「そやで、それが京都の粋いうもんや」
このことわざ、どこから来たんやろ?
若旦那:「おかん、『when it rains, it pours』って、どこから来たことわざなん?」
女将:「あんた、またそんなことも知らんと話してたんかいな。やれやれ、ほんまにグウタラやわ~」
若旦那:「ちゃうねん!さっき塩会社の広告からって話は聞いたけど、 もともとことわざやったんか、それとも広告で作られたんか、どっちなんやろ思て」
女将:「ほう、たまにはええ質問するやんか。 実はこの言葉、最初はことわざやなくて、**1909年にアメリカのモートン・ソルトいう塩の会社が広告に使ったキャッチコピー**やったんや。 『モートンの塩は、湿気があってもサラサラ振れる』いうのをアピールするために作られたんやな」
若旦那:「そやけど、それがなんで『悪いことが続く』って意味になったん?」
女将:「まぁな、広告で広まるうちに、いつの間にか『一つの出来事が起こると、それが連鎖して続く』 いう風に意味が変わっていったんやろなぁ。 特にアメリカでは、悪いことが続いた時に『when it rains, it pours』って嘆くのが一般的になったんや」
若旦那:「ほな、ほんまにことわざとしての歴史は浅いんやな」
女将:「せやな。何百年も前からあるような伝統的なことわざやなくて、 20世紀になってからできた、比較的新しい表現やな。 そやけど、今ではすっかり日常的に使われるフレーズになっとる」
若旦那:「うーん、ほな、日本のことわざで似たようなんは何があるん?」
女将:「『泣きっ面に蜂』とか『弱り目に祟り目』とか、『悪いことは重なる』言う意味ではそれらが近いな。 せやけど、『ふったらどしゃぶり』いうタイトルがドラマに使われてるのは、 英語のことわざをそのまま訳してるからやろなぁ」
若旦那:「なるほどな~。 ほな、これから悪いことが重なったら『おかん、また雨が降ってどしゃぶりになったわ~』って言うわ」
女将:「そない言うてたら、あんたの日常がどしゃぶりみたいになりまっせ~」
若旦那:「おかん、それ笑われへんわ!」
翻訳やタイトルに使われるんはなぜ?
若旦那:「おかん、そやけどさ、『when it rains, it pours』って、 英語のことわざをそのまま日本語に訳して『ふったらどしゃぶり』にしたん、なんでやろ?」
女将:「さぁなぁ~。せやけど、カタカナ英語をそのまま使うんやのうて、 ちょっと日本語らしくアレンジしてるとこがミソやな」
若旦那:「うん、それはなんかわかるわ。 『雨が降ったら土砂降り』やのうて、『ふったらどしゃぶり』にすることで、 ちょっとリズムがええし、覚えやすい感じになってるよな」
女将:「せやし、ドラマのタイトルにするんやったら、 ちょっと詩的で雰囲気のある言葉のほうがええやろ? 『泣きっ面に蜂』やったら、なんか笑えるコメディみたいやしなぁ」
若旦那:「確かに、『泣きっ面に蜂』やったら、めっちゃ悲惨なコントになりそうやな……」
女将:「それにな、日本語にする時に直訳したら『雨が降れば、それは土砂降りになる』とかになるやろ? そんな堅苦しいタイトル、ドラマに合わへんやん?」
若旦那:「せやなぁ……。 ほんでこのドラマ、『愛する人と繋がりたい…』いうテーマらしいで?」
女将:「うん?繋がりたい…?(ニヤッ)」
若旦那:「いや、おかん、その笑い方怖いわ!」
女将:「ふふふ、つまりやなぁ、このタイトルが言いたいのは、 『恋も人生も、ええことも悪いことも、一度起こったら一気に押し寄せる』 いうことなんちゃうか?」
若旦那:「なるほどな~。 ほな、『ふったらどしゃぶり』っていうタイトルは、 単に『悪いことが続く』って意味だけやのうて、 『恋愛においても、感情や出来事が一気に押し寄せる』いうニュアンスもあるんかもしれんな」
女将:「まぁ、せやろな。 ほんでドラマやったら、なんかしらんけど「運命的な出会い」とか「すれ違い」とかいろいろ重なってきて、視聴者をハラハラさせるんやろ?」
若旦那:「確かに、そういうの好きな人多いやろなぁ~。 伊藤あさひと武藤潤が主演やし、これは推し活もはかどるんちゃう?」
女将:「あんたも推し活なんかしてるんかいな?」
若旦那:「いや、そんなんやのうて、VODで見れるみたいやから、 ちょっと試しに見てみよかなって……」
女将:「へぇ~~、ほな、おかんも一緒に見たろか?」
若旦那:「いや、おかんとBLドラマ見るのは、さすがに気まずいわ!」
女将:「ええやんか、人生経験のひとつやで?」
若旦那:「おかん、どんな人生経験積もうとしてんねん……」
日本語の類似表現との比較
若旦那:「おかん、『when it rains, it pours』と似たような日本のことわざって、 さっきも出てたけど『泣きっ面に蜂』とか『弱り目に祟り目』とかやんな?」
女将:「せやな。どっちも、『悪いことは続くもんや』いう意味やけど、 微妙にニュアンスが違うんよ」
若旦那:「ほうほう?どんなふうに違うん?」
女将:「まず『泣きっ面に蜂』やけどな、 これは『すでに泣いてるのに、さらに蜂に刺される』いうて、 『ただでさえツイてへんのに、さらに痛い目に遭う』って意味や。 つまり、元々ついてなかった人が、さらに悪いことに巻き込まれる感じやな」
若旦那:「なるほど、つまり『弱り目に祟り目』も同じような意味やんな?」
女将:「そやな。『弱り目に祟り目』は、 『すでに弱っとる時に、不幸が重なる』ってことやから、 これもだいたい一緒やな」
若旦那:「でも、『when it rains, it pours』って、 必ずしも悪いことだけやなくて、 ええことが重なる時にも使えるんやろ?」
女将:「そやねん。日本語のことわざは、 基本的に『悪いことが続く』って意味でしか使わへんけど、 英語のこのフレーズは、『ええことが続く』場合にも使えるのが違いなんや」
若旦那:「ほな、日本語でええことが続く時に使う表現は?」
女将:「例えば、『棚からぼた餅』は、 『思いがけずラッキーなことが起こる』って意味やし、 『笑う門には福来る』は、『笑ってるとええことが起こる』いうことやな」
若旦那:「なるほどな~。 せやけど、『ふったらどしゃぶり』がドラマのタイトルに選ばれたんは、 やっぱり『悪いこともええことも一気に押し寄せる』っていう、 幅広い意味を持たせるためなんかもしれんな」
女将:「せやろな。 『恋愛のもつれや感情の高まりが、一気に襲ってくる』いう意味も、 込められてるんちゃう?」
若旦那:「なるほど~。 ほんで、このドラマ、めっちゃ感情揺さぶられる展開なんやろ?」
女将:「そやで。 主演の伊藤あさひと武藤潤のW主演やし、 ラブストーリーとしても見ごたえありそうやな」
若旦那:「……おかん、ほんまに見ようとしてる?」
女将:「ふふふ、せっかくVODで配信されるんやし、 ちょっと見てみよかな~」
若旦那:「ほんま、興味津々やん……」
まとめ:ほな結局、『ふったらどしゃぶり』ってどんな場面で使うん?
若旦那:「おかん、ここまで話してきたけど、 結局『ふったらどしゃぶり』って、どんな場面で使うのが正解なん?」
女将:「あんた、いまさら何を聞いとるんや。 もう散々話してきたやんか」
若旦那:「ほら、おかん、話が長いさかい、 いっぺん整理しとこ思てな」
女将:「……ま、確かにちょっと長なったな。 ほな、簡単にまとめたるで」
- 基本的には「when it rains, it pours」の和訳やけど、 単なる直訳やなく、日本語として響きのええ形にアレンジされとる。
- 悪いことが続く時に使うのが一般的やけど、 ええことが重なる時にも使える。
- 日本語のことわざ「泣きっ面に蜂」や「弱り目に祟り目」とは近い意味やけど、 英語のほうがポジティブな使い方もできる。
- ドラマのタイトルになったんは、 「恋愛も人生も、一気にいろんなことが押し寄せる」 っていう意味を込めたかったからちゃうか。
若旦那:「ほな、もうこれからは、『ふったらどしゃぶり』って言葉、 普通に使うたらええってことやな?」
女将:「まぁ、そやなぁ。 例えば、バスに乗り遅れて、財布忘れて、 会社遅刻して、上司に怒られて、昼ごはんもこぼしてもうた…… いう時には『はぁ~、ふったらどしゃぶりやなぁ』ってぼやくんや」
若旦那:「ほな、推しのイベントが当選して、 その日が給料日で、さらに美味しい店も予約できた! いう時は?」
女将:「そん時も『ふったらどしゃぶりや!』言うて、 にんまり笑ったらええんよ」
若旦那:「なるほどな~。 ほんでこのドラマ、そういう『感情が一気に押し寄せる』話やから、 このタイトルがぴったりってことやな」
女将:「せやせや。 あんたもたまにはええこと言うやん」
若旦那:「おかん、それ、今までがアホやったって遠回しに言うてるやろ……」
女将:「ふふふ、京都の人間はな、 ストレートに言わんのが粋なんやで?」
若旦那:「……つまり、おかんは、いけずの極みってことやな?」
女将:「そういうことにしといたるわ」
若旦那:「いや、おかん、それは認めたらあかんやつや!」
この記事のまとめ
- 「ふったらどしゃぶり」は英語のことわざ「when it rains, it pours」の和訳
- 元々はアメリカの塩会社の広告から広まった表現
- 悪いことが重なる意味が主流だが、良いことが続く時にも使われる
- 日本のことわざ「泣きっ面に蜂」「弱り目に祟り目」と似ている
- ドラマのタイトルとして使われた背景には「感情や出来事が一気に押し寄せる」意味がある
- 京都弁のいけず女将とグウタラ若旦那の会話で楽しく学べる内容
コメント