ほほほ、お客はん、江戸のエンタメが気になるんどすか?まあ、京都の文化には到底かないまへんけど、それなりに面白いもんもあったようどすなぁ。
芝居に落語、戯作(げさく)と、江戸の庶民は忙しゅう楽しんでたようで。畠中恵はんの『べらぼう』にも、そんな文化がぎょうさん描かれてるとか。
せやけど、どんなに江戸が粋やのなんやの言うたかて、京都の風雅には程遠いもんどしたやろなぁ。まあまあ、ちょっと覗いてみまひょか。
この記事を読むとわかること
- 江戸時代の芝居・落語・戯作文化の特徴と庶民の楽しみ方
- NHK大河ドラマ『べらぼう』に描かれる江戸のエンタメの実態
- 京都の文化と比較した江戸エンタメの派手さとその限界
- 江戸の娯楽が現代の笑いや時代劇に与えた影響とその評価
- 京都弁の女将と板長の会話形式で、皮肉たっぷりに描かれる江戸文化の本質
江戸時代のエンタメ?芝居・落語・戯作でご陽気にどすなぁ
芝居(歌舞伎)? まあ、派手好きな江戸らしいこっちゃ
女将(鼻で笑いながら)「板長はん、VODで『べらぼう』、見はりました?いやぁ、江戸の芝居言うたら、まぁ派手なこと派手なこと。京都の雅には遠いけど、あのケバケバしさが江戸っ子にはウケるんやろなぁ。」
板長(淡々と)「ああ、見たで。奇抜な衣装に大げさな動き。まぁ、江戸のもんは目立たんと気が済まんらしいな。」
女将「ほんまに。お能の幽玄な美とは比べもんにならんわ。歌舞伎の役者も、やたら声張り上げて、見得(みえ)を切って、はいドーン!って…お祭り騒ぎやな。」
板長「まあ、江戸の人間は落ち着いて芸を味わうっちゅうことを知らんのやろ。」
女将(クスクス笑いながら)「せやけど、江戸では芝居が庶民の娯楽やったらしいしなぁ。あんなん見て『粋や!』言うてるんやから、まぁご苦労なこっちゃ。」
落語?お上品とは言えまへんけど、庶民にはちょうどええ遊びどす
女将(呆れた顔で)「ほんでな、落語のシーンも出てきたけど、まぁあれも江戸らしいわ。お上品さのかけらもあらへん。言葉遊びに下ネタ、庶民がゲラゲラ笑うてるだけの話やなぁ。」
板長(冷静に)「京都の茶道や香道とは別世界やな。」
女将「ほんまに。落語なんて、せいぜい酒の席の余興やろ?『紺屋高尾』いう噺とかも、結局は吉原の遊女と職人の恋愛話。どないしたら江戸のもんは、色事ばっかり考えられるんやろなぁ。」
板長「まあ、安もんの娯楽にはちょうどええんちゃうか。」
女将(ため息交じりに)「せやなぁ。京都の人間が聞いたら、もうちょい風情を足したいとこやけど…江戸の連中にはこれぐらいがちょうどええんかもしれんなぁ。」
戯作文化?京都の雅には程遠いけど、まぁ頑張ってはりましたなぁ
女将(皮肉たっぷりに)「ほんでな、戯作とかいう江戸の読物、まぁよう売れたらしいんやけど、見ました?内容がもう…稚拙どすえ。」
板長(しれっと)「まぁ、江戸のもんが考えた話やしな。」
女将「ほんまや!内容も、おどろおどろしい話やら、下世話な浮世話(うきよばなし)やら、京都の雅とはかけ離れてまっせ。」
板長「で、蔦屋重三郎はんが、その下世話な話をまとめて出版したいうわけか。」
女将(ニヤリと)「せやねん。『べらぼう』の主人公、よう商売上手やったんやろけど、まぁ江戸の庶民相手のビジネスやからなぁ。質より量、品より話題性。京都の文化人が読んだら鼻で笑うようなもんばっかりや。」
板長(冷静に)「まぁ、江戸の文化ってのは、そういうもんやろ。」
女将「ほんま、よう売れたもんやわ。まぁ、せいぜい『京都の本物』に追いつけるよう頑張ってくれたらええんやけどなぁ。」
『べらぼう』に見る江戸のエンタメ、京都の目で品定め
芝居好きはんの生き様、まぁ熱心どすなぁ
女将(あきれ顔)「ほら板長はん、『べらぼう』の蔦屋重三郎、芝居に夢中になってはりましたなぁ。まあ、江戸の連中はすぐ役者にうつつを抜かすんやけど、ほんまに懲りひんなぁ。」
板長(冷静に)「まぁ、役者は江戸のスターやったんやろ。」
女将(皮肉っぽく)「スター?あんな化粧ベッタリで、汗まみれの男がか?京都の能役者の幽玄な美とは、天地の差がありまっせ。」
板長(淡々と)「まぁ、江戸の庶民には、ああいうわかりやすい派手さが必要なんやろ。」
女将(ため息)「せやけど、あの蔦屋はん、役者の浮世絵を売ったり、芝居の本を出したり、商売上手なことは認めたるわ。でもなぁ、京都なら品良く舞妓はんの絵でも売るとこやけど、江戸は派手な絵とスキャンダルばっかり。」
板長(静かに)「結局、江戸の娯楽は下世話な話題で持ってるっちゅうことやな。」
落語の世界?そらもう江戸っ子のノリにおまかせどす
女将(苦笑しながら)「で、また落語の話やけど、『べらぼう』では江戸の落語家がペラペラしゃべり倒しとりましたなぁ。」
板長(淡々と)「まぁ、江戸のもんは静かに味わう芸っちゅうもんを知らんからな。」
女将(ため息)「ほんまやで。落語言うても、京都の『上方落語』は、品よぉ噺を組み立てるんやけど、江戸落語はまぁ…ただの早口の与太話やな。」
板長(静かに)「せやけど、庶民にはそれぐらいがちょうどええんちゃうか。」
女将(皮肉っぽく)「そらそうや。『芝浜』とか『紺屋高尾』とか、色恋や貧乏話で涙流して、最後に『あ~よかった』言うとったらええんやしなぁ。うちら京都人には、ちょっと単純すぎて物足らんけど。」
板長(淡々と)「まぁ、江戸の人間は、深い話より手っ取り早い笑いが欲しいんやろ。」
女将(ニヤリ)「そやなぁ。せやけど、京都人が聞いたら、もうちょい風情を足したいところどすなぁ。」
戯作文化と江戸の文人たち…まぁ、それなりに頑張ったんやろなぁ
女将(腕を組んで)「ほれ、戯作やけど、江戸の文人いうても、結局は大衆向けの軽い読み物ばっかりやったんちゃう?」
板長(冷静に)「まぁ、学問を極める京の文化人とは違うて、江戸の文人は売れ筋狙いやったんやろ。」
女将(ニヤリと)「そやそや、江戸の本言うたら、ちょっと笑える小噺か、お色気話。まるで見世物小屋の口上みたいやわ。」
板長(静かに)「京都の和歌や古典の世界とは、程遠いな。」
女将(鼻で笑う)「せやけど、蔦屋重三郎はん、よう売るもん考えましたなぁ。江戸っ子には派手なもんと、お色気話をばらまいたらエエって、ようわかってはったんやな。」
板長(しみじみ)「まぁ、商売としては見事やったんやろ。」
女将(肩をすくめて)「せやけど、京都の文化と比べたら…まぁ、お察しの通りどすなぁ。」
江戸の娯楽が現代にどんな影響を?まあ、ちょっとは役に立ったんやろか
江戸の笑い?まあまあ、京都の洗練された風刺には負けまっけどなぁ
女将(ニヤリと笑いながら)「板長、最近のお笑い見とったら、江戸の落語の影響もあるんやろなぁ思うんやけど…なんや雑やなぁ。」
板長(淡々と)「まぁ、江戸の笑いは、派手で勢いあるけど、品があるとは言えんな。」
女将(クスクス)「そやろ?京都の笑いは風刺や皮肉を上手に使こて、上品に笑わせるんやけど、江戸のは、ただの早口でまくしたてるだけやん。」
板長(しれっと)「まぁ、江戸の連中は、じっくり考えて笑うんは苦手やからな。」
女将(ため息)「ほんまやで。『紺屋高尾』みたいな色恋話聞いて、『ええ話や~』って涙流しとるけど、京都の人間からしたら、まぁ単純すぎて笑うしかないわ。」
板長(静かに)「江戸の笑いが今のお笑い番組に生きとるんかもしれんな。」
女将(鼻で笑う)「そやけど、京都の洗練された笑いには、まぁ一生追いつかへんやろなぁ。」
小説や映画に息づく江戸エンタメの魅力?まぁ、京都の雅には遠いどすなぁ
女将(腕を組んで)「板長、最近の時代劇とか見ても、江戸のエンタメの影響がよう出てるんやけど、やっぱり派手で浅い感じがするわなぁ。」
板長(うなずきながら)「まぁ、時代劇は元々、江戸の芝居から派生しとるしな。」
女将(冷ややかに)「せやけど、ちょっと考えてみ?京都が舞台の映画やったら、『陰翳礼賛』みたいに、静かな美を大事にするんやけど、江戸が舞台のんは、バタバタ走り回って、やたら喧嘩してるんばっかりや。」
板長(苦笑)「江戸の人間は落ち着きがないんやろ。」
女将(皮肉たっぷりに)「ほんまやで。京都の映画は、余韻を大事にするんやけど、江戸のんは、最後までドンパチやって終わりや。まるで安もんの芝居やなぁ。」
板長(静かに)「まぁ、派手好きな江戸の文化が、今の時代にも続いとるっちゅうことやな。」
女将(しれっと)「せやけど、うちら京都の人間には、ちょっと騒がしすぎて、品がないんが気になるとこどすなぁ。」
まとめ:江戸時代のエンタメ?まあ、京都と比べたらかわいいもんどすなぁ
女将(ゆっくりお茶をすすりながら)「まあまあ、江戸のエンタメも、それなりにようやったとは思うけど…京都の文化と比べたら、まぁ、可愛らしいもんやなぁ。」
板長(静かに)「京都は、千年以上の歴史があるからな。」
女将(皮肉っぽく)「そやそや、京都の雅を知ってしまうと、江戸の騒がしさがなんや子どものお祭りに見えてしまうんよ。」
板長(淡々と)「まぁ、それでも江戸のもんは、それで満足しとるんやろ。」
女将(クスクス笑う)「せやなぁ。まぁ、江戸の人間はそれでええんかもしれんけど、京都のもんからしたら、ちょっと騒がしゅうてやってられへんわなぁ。」
板長(急に口を開く)「ほな、なぞかけいくで。江戸のエンタメとかけまして、うちの得意な煮魚と解く。」
女将(ニヤリ)「ほう、その心は?」
板長(静かに)「どちらも派手な味つけで誤魔化さんと、ほんまの旨味は出てこん。」
女将(皮肉たっぷりに)「あらまぁ、うまいこと言わはるわ!ほやけど、江戸の連中は味の深みより、刺激と見た目の派手さで喜ぶさかいなぁ。結局、本物の旨味を知らんのが、ちとかわいそうどすなぁ。」
板長(苦笑い)「まぁ、そういうこっちゃな。」
女将(ため息交じりに)「ほな、そろそろお開きにしまひょ。江戸のエンタメの話は、このへんで冷める前に流してしまうのがちょうどよろしおすわ。」
この記事のまとめ
- 江戸時代のエンタメは芝居・落語・戯作が中心
- 『べらぼう』では蔦屋重三郎の活躍を描く
- 江戸の派手な文化と京都の雅な文化を対比
- 落語や時代劇に残る江戸娯楽の影響を考察
- 京都弁の女将と板長が皮肉たっぷりに語る
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