あらまぁ、市原隼人はんが鳥山検校を演じはるやなんて、なんとも粋な話どすなぁ。
NHKの大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」で、盲目の大富豪・鳥山検校役やなんて、これまた気張った配役やこと。若いお人に、そんな風格が出せるのか、ちょっと楽しみやわぁ。ま、京の町では、器の大きいお人ほど余計なことは言わへんのやけどなぁ。
ほな、市原はんの演技っぷりと、時代劇で輝くお人たちを見ていきまひょか。ほんに、誰が本物の「粋」なんやろなぁ?
この記事を読むとわかること
- 市原隼人が演じる鳥山検校の役柄とその魅力
- 大河ドラマ「べらぼう」に登場する豪華キャストと時代劇での評価
- 京都弁の女将と姪による、辛口かつ愛のある時代劇評
ほぉ、市原隼人はんの鳥山検校とは?
「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」でのお役目
女将:「ほぉ、市原隼人はんが鳥山検校をやりはるて? 盲目の高利貸しで、吉原一の花魁を1400両(今のお金で1億4千万円)も出して身請けしたお人やて?」
姪:「えらい気張った話どすなぁ。せやけど、肝心の花魁・瀬川はん(小芝風花はん)の心は、びた一文手に入らへんかったそうで?」
女将:「まぁ、金で買えるもんと買えへんもんの区別もつかん男が、金貸しやて? そら、世間が冷たい目で見るのもしゃあないわなぁ。」
姪:「ほんまやわ。盲目言うても、目ぇだけやなく、心も耳もふさがってたんやろねぇ。周りの声、なんも聞こえへんかったんやろ。」
女将:「聞こえたんは、小判の音だけやろなぁ。」
盲目の大富豪? ほんなら心眼は確かやろなぁ?
女将:「ほれ、鳥山検校はん、幕府公認の高利貸しやったらしいやんか。」
姪:「まぁ、簡単に言うたら、幕府のお墨付きの取り立て屋どすなぁ。」
女将:「しかも、盲人の組合『当道座』のトップで、税金免除でぼろ儲けやったんやろ?」
姪:「へぇ、お上に守られながら、人には冷たく取り立てる…ええご身分どすなぁ。せやけど、最後は幕府に見捨てられて失脚しはったんやろ?」
女将:「そらまぁ、金の切れ目が縁の切れ目やしなぁ。あんたさん、そないなもんにしがみついてたら、足元すくわれまっせ、って誰か教えたらよかったのになぁ。」
姪:「せやけど、このお人、どんだけ金持っとっても、結局、寂しい老後迎えはったんちゃいます?」
女将:「まぁ、目が見えんでも、晩年は嫌でも気づいたやろなぁ…ほんまに『盲目』やったんは、金に取り憑かれた自分自身やった、てな。」
市原隼人はんの時代劇の腕前、ほんまもんかいな?
「べらぼう」でどんな風情を醸しはるんやろ?
女将:「市原隼人はん、時代劇ではどんな塩梅やろなぁ?」
姪:「そやなぁ、市原はん言うたら、熱血漢で、ぎょろっとした目ぇでグッと睨むイメージどすなぁ。でも今回は盲目の役どすやろ?」
女将:「せやなぁ。睨みが効かんかったら、今までの役どころとは勝手が違うやろなぁ。」
姪:「まぁ、目ぇ使われへん分、声と仕草でどれだけ鳥山検校の冷徹さを出せるか、そこが見どころやろなぁ。」
女将:「ふぅん…。せやけどなぁ、時代劇ちゅうんは、ただキメ顔して刀振り回したらええ、ちゅうもんと違うんやで。」
姪:「ほんまやわ。目ぇ見えへん役やのに、妙にカッコつけたら、視聴者が『おや?』ってなりますやろ?」
女将:「せやし、演技がちょっとでも浮いたら、『鳥山検校』やのうて、“ただの成金のあんちゃん”になってまうで。」
姪:「ほな、VODでしっかり見て判断しまひょか?」
過去の時代劇出演、なかなか板についてきたんか?
女将:「市原はん、時代劇の経験ちょいちょいあるけど、どうやろな?」
姪:「『無限の住人』や『サムライマラソン』にも出てはりましたなぁ。」
女将:「せやけど、今までのはどっちか言うたら、刀持って暴れる役やったやろ?」
姪:「せやせや。今回の鳥山検校は、頭脳戦の男どす。」
女将:「ほな、力任せに『うおぉぉ!』言うて斬りかかるような演技してしもたら、台無しやなぁ。」
姪:「ほんなら、せめて、盲目やけど冷酷で賢い男に見えるよう、“間”の取り方が勝負どすなぁ。」
女将:「そやなぁ、息の詰まるようなシーンで、間が絶妙やったら、それだけで怖い男になりまっしゃろ。」
姪:「ほな、見てのお楽しみどすなぁ。まぁ、市原はん、カッコええのは間違いないけど、演技がカッコええかどうかは、また別の話どすなぁ。」
女将:「あんた、ほんま、いけずな口の回り方しはるなぁ。」
時代劇で光る役者はん、誰がほんまもんやろな?
「べらぼう」に集まったお人らの見どころ
女将:「さてさて、『べらぼう』には、豪華な役者はんらが揃こぉてはりますなぁ。」
姪:「ほぉ、横浜流星はんが蔦屋重三郎どすなぁ。ほな、あのキリッとしたお顔で“江戸のメディア王”になりはるわけや。」
女将:「それに、小芝風花はんが瀬川役どすやろ? ほんで、渡辺謙はんが田沼意次、生田斗真はんが一橋治済。」
姪:「それに、安達祐実はんが吉原の女将、りつを演じはるんやて。これまた迫力ありそうやなぁ。」
女将:「ほやけど、これだけ並んでも、時代劇っちゅうんは、ただ有名人集めりゃええちゅうもんやないで?」
姪:「そやなぁ。ほんまに“江戸”の空気を出せるかどうか、そこが肝心どす。」
女将:「ちゅうことはや、役者はんらの所作や言葉遣いが大事っちゅうことやなぁ。キレイな着物着て、時代劇っぽい顔しとったらええ、ちゅうもんやあらへん。」
姪:「ほんまやわ。町人が武士のしゃべり方したり、武士が現代のしゃべり方したりしたら、途端に興ざめどすしなぁ。」
女将:「ま、ほんまもんの時代劇役者が誰か、しっかり見極めんとあきまへんなぁ。」
最近の時代劇、誰がええ味出してはるんやろ?
女将:「で、最近の時代劇で“ほんまもん”やなぁ、言われる役者はん、誰がおる?」
姪:「そやなぁ。渋さと貫禄やったら、やっぱり西島秀俊はんとか役所広司はんかて思いまんなぁ。」
女将:「せやけど、若手やったらどうやろ?」
姪:「それやったら、松坂桃李はんとか岡田准一はんも、なかなかええ味出してはる思いますわ。」
女将:「ほんまやなぁ。特に岡田はんなんか、時代劇では動きがしなやかで、ほんまもんの武士みたいやなぁ。」
姪:「ほな、市原隼人はんも、この並びに食い込めるかどうか、ここが見どころどすなぁ。」
女将:「せやなぁ。こない豪華なメンツの中で、鳥山検校としてどこまで爪痕残せるか、ちょっと見物どすなぁ。」
姪:「ほな、そこはVODでしっかりチェックやなぁ。『ほほぉ、あんたさん、なかなかやるやないか』言えるか、『あらまぁ、これはちょっと…』なるか、楽しみどすなぁ。」
女将:「あんた、ほんまにいけずな言い方しはるなぁ。」
市原隼人はんの鳥山検校、はてさてどうなることやら?
女将:「ほな、ここまで市原隼人はんの鳥山検校について、あれこれ言うてきたけど、結局どないやと思う?」
姪:「う〜ん、ほんまに成功するかどうかは、市原はんが“鳥山検校の悪党っぷり”をどこまで出せるか、やろなぁ。」
女将:「そやなぁ。ただの金持ちやのうて、冷酷で、プライド高うて、でも最後は転落していく。この落差がちゃんと演じられへんかったら、ただの成金のオッサンになってしまうで?」
姪:「ほんまやわ。『ふん、金があれば何でも手に入るわ』ちゅう傲慢な雰囲気があってこそ、瀬川はん(小芝風花はん)にバッサリ振られた時の惨めさが引き立つんやし。」
女将:「ほんでな、この役がうまいことハマったら、市原はんの時代劇役者としての格も上がるやろけど…失敗したら?」
姪:「そらまぁ…『あぁ、市原はんも結局、時代劇は無理やったんやなぁ』言われるやろなぁ。」
女将:「ほんま、それだけは避けてほしいわぁ。せっかくの大河ドラマやのに、歴史に名を残すんが『あぁ、あの鳥山検校、なんか薄っぺらかったなぁ』やったら、悲しおすやろ?」
姪:「せやせや。ほな、私らも厳しい目ぇでVODでチェックせなあかんなぁ。」
女将:「あんた、ほんま、いけずな観察眼持っとるなぁ。まぁ、わてらが時代劇を愛する女将と姪として、しっかり見届けるしかないわなぁ。」
姪:「ほな、最後に一つ、ええ提案しまひょか?」
女将:「ん? なんや?」
姪:「もしも市原はんの鳥山検校がちょっとでも軽ぅ見えたらな、NHKは次の大河で、“本物の鳥山検校役”を西島秀俊はんか役所広司はんで撮り直す、ちゅうのはどないや?」
女将:「あんた…それはさすがに…まぁ、視聴者が『そっちの方がよろしおすなぁ』言うたら、NHKさんも考えるかもしれんけどなぁ。」
姪:「せやろ? 市原はんには『今ここで“ほんまもん”にならんと、次はあらへんで?』言うて、ちょっとプレッシャーかけときましょか。」
女将:「ほんま、あんたの“いけず”は天下一品やなぁ…。」
この記事のまとめ
- 市原隼人が演じる鳥山検校は、金と権力を持ちながらも転落する悪党
- 「べらぼう」は横浜流星、小芝風花、渡辺謙ら豪華キャストが集結
- 市原隼人の時代劇の演技が試される作品、成功すれば新境地に
- 女将と姪のいけずな掛け合いで、演技の出来を鋭くチェック
- 視聴者の厳しい目に耐えられなければ「次の大河で役者交代」案も?
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