「べらぼう」の謎多き武士を徹底解説 尾美としのりが演じる平沢常富とは？

あらあら、「べらぼう」いうたら、蔦屋重三郎はんが主役や思てはるやろ？そやけどなぁ、世の中いうんは表の顔ばっかりやおへんのどす。影でじわじわ物語を動かすお人もおりましてなぁ。

尾美としのりはん演じる平沢常富はん、ちょっとクセのあるお武家さんどすえ。まあ、うちかて詳しゅうは知らしまへんけど、おそらくなにがしかの「筆」が立つお方やそうな。ほんま、立つのは筆だけやったらよろしおすけど。

ほな、この謎めいたお武家さんがどないなお方なんか、じっくりひも解いていきまひょか。あんまり急いだら、ええ話も台無しになりますさかい、ゆるりとお付き合いお頼み申しますえ。

平沢常富とは？「べらぼう」に潜む隠れた顔

ほほぉ、お武家さんやけど…ほんまにそれだけやろか？

平沢常富（朋誠堂喜三二）いうたらな、武士やのに本書いてたお人どす。せやけど、書いてたのはお堅い学問書やのうて、黄表紙いう今で言うとこの漫画。

武士の分際で戯作なんぞ書いて、それで江戸の若者に影響与えてたんやて。ほんま、武士の風上にも置けへんお人どしたなぁ。

女将：「あんた、江戸時代の武士いうたら、どんなイメージ持ってんの？」

若旦那：「え？ 『鬼滅の刃』みたいに、刀持ってバチバチ戦う感じ？」

女将：「……もうあんた、口開くたびにガッカリさせよるなぁ！」

戦もせんと、遊郭で遊びほうけて、それを本にしてお金稼いでたんやで？
今で言うたら、「ホスト狂いのインフルエンサーが、夜の世界を語ってバズってる」みたいなもんや。

そんなもん、まともな武士からしたら「お前、恥ちゅうもん知らんのか」言われてもしゃあないわなぁ。

源内はんとの関係、ちょっと気ぃ悪ないどすか？

ほんで、この平沢常富はん、安田顕はん演じる平賀源内はんとつるんでたんや。

平賀源内いうたら、エレキテル発明した人やけどな、あれだけの頭脳を持ってたのに、やってることは詐欺スレスレの山師みたいなもんやったんや。

女将：「若、エレキテル知っとるか？」

若旦那：「え？ エレキテルって、電気流すやつやろ？」

女将：「せやけどな、あれ、実際には動いてへんかったんやで？」

若旦那：「え？ じゃあ、詐欺師やん！」

女将：「せやから言うてるやん、詐欺スレスレの山師やったって！」

平沢常富はんも、そないな源内はんにくっついて、なんやかんや「文化人ですぅ」みたいな顔してたんやろなぁ。

結局、源内はんは人を殺して獄死、平沢常富はんは黄表紙禁止されて作家生命終了。ま、ええことばっかり続くわけないわな。

尾美としのりはんの演技、どこまで本気どす？

尾美としのりはん言うたら、あのドラマのあの役…せやけど今回は？

尾美としのりはん、まぁ言うたら日本一の「この人どっかで見たことある」俳優どすなぁ。

『あまちゃん』ではアキのお父ちゃんやったし、『龍馬伝』では土佐の郷士やったし、ほんまにどこにでもおる。

女将：「尾美はんの演技の特徴、なんやと思う？」

若旦那：「えーっと、地味？」

女将：「……お前なぁ、表出て、ちょっと正座してみぃ。」

尾美はんのすごいとこはな、演技が自然すぎて、「そこにほんまにおるおっちゃん」に見えることや。

ほんで、「あの人、なんか裏ありそう」って感じさせるのが得意やねん。

ベテランの味、渋すぎてちょっとクセ強おすなぁ

尾美はんの演技ってな、一見、普通に見えて実はめっちゃクセ強いんや。

何もしてへんようで、シーンの空気全部持っていく。これがベテランの技いうもんや。

女将：「若、尾美はんの過去作、なんか観たことあるか？」

若旦那：「えーっと……『ラブライブ！』には出てへんよな？」

女将：「……お前、ほんまに話聞いてんのかいな！」

今回の平沢常富はんも、表向きは「ちょっとおもろいおっちゃん」やけど、裏では吉原通い詰めて文化作っとった人や。

せやから、尾美はんの「一見フツーなおっちゃん演技」が、ここにガッチリはまるわけやな。

「べらぼう」を楽しむなら、この辺よう見ときなはれ

平沢常富はんの行動、よう見てると後々「あぁ！」てなりますえ

この「べらぼう」、最初観てるだけやと、「横浜流星はんかっこええな～」とか、「吉原のセット豪華やな～」とか、そないな薄っぺらい感想しか出てこんかもしれまへん。

けどな、よぉ～く見てると、尾美としのりはん演じる平沢常富はんが、地味～に影で色んなことやっとるんや。

女将：「若、あんた前回、平沢常富はんが何した人か覚えてるか？」

若旦那：「え？ えーっと……刀持って……戦って……」

女将：「……もぉぉ！ あんたホンマに録画観てるんかいな！」

平沢常富はんはな、実は江戸時代のマーケティングの天才やったんやで。

吉原の流行りもんを観察して、それを本にして売り出すことで、若者のファッションや遊び方に影響を与えてたんや。

まぁ今で言うたら、SNSでバズらせるのが上手いインフルエンサーみたいなもんやな。

若旦那：「え、じゃあ平沢常富はんって……フォロワー50万人くらいおるインスタグラマーみたいな感じ？」

女将：「……そんな軽々しい言い方せんといて！」

誰と誰がつるんでるか、そこんとこがこのドラマの肝どす

このドラマ、ただの「江戸時代のサクセスストーリー」やと思たら、大間違いやで？

登場人物、みーんな何かしらの思惑で動いとるんや。

平沢常富はんもな、ただの「おもろいおっちゃん」や思てたら、そのうち「え、そんなこと裏でしとったん！？」ってなるはずや。

女将：「若、あんた人間関係の相関図とか見てへんの？」

若旦那：「えー、そんなの見るよりキャラデザがどうなってるかの方が気になるんやけど。」

女将：「……あんた、アニメの見すぎや！ これは大河ドラマやで！」

まぁ、せやけどなぁ、このドラマは登場人物が多いさかい、ちゃんと見てへんかったら「え、こいつ誰やったっけ？」ってなることもあるやろ。

そやから、VODで見返すときは、「誰が誰とつるんでるか」、よう注意して見ときなはれや。

それが後々、「あぁ～！ そういうことやったんか！！」ってなる鍵やさかいな。

尾美としのりが演じる平沢常富とは？まとめ

まぁ、はっきり言うて、キーパーソンどすなぁ

ここまで読んできた人はもう分かっとるやろけど、この平沢常富はん、ただの遊び人やあらへんで？

せやけど、最初のうちはそんな風に見えへんのも事実。

「なんや、この酔っ払ったおっちゃん」くらいに思てたら、後々とんでもない伏線が回収されるんや。

女将：「若、あんたこのキャラの何がすごいか、分かるか？」

若旦那：「えーっと……武士やのに遊んでばっかり？」

女将：「……もうあんたのコメント、いつも0点やな！！」

平沢常富はんのすごいとこは、文化を作る側におったってことや。

武士やのに遊び人、せやけど遊びながら江戸の流行を生み出すクリエイターでもあった。

「べらぼう」の世界を支える影の立役者なんや。

ドラマの世界観を深める名演技に注目

ほんでな、この尾美としのりはんの演技が、また渋いんやわ！

あの落ち着いた声、ちょっとくたびれたような雰囲気、それがまた平沢常富というキャラにピッタリはまってるんや。

女将：「若、あんたも尾美はんみたいな渋さ、ちょっとは身につけなはれ。」

若旦那：「いや、俺はまだ20代やし……」

女将：「……ほんま、お前には『味』ってもんが足らんなぁ。」

まぁ、とにかくやな、「べらぼう」は横浜流星はんだけやなく、脇役陣がめちゃくちゃええ味出してるドラマや。

せやから、ストーリーだけやのうて、「この俳優の演技、エグいな！」いう視点でも観てみなはれ。

女将：「ほな、締めるで！ 若、あんた最後に何かええこと言うてみぃ！」

若旦那：「……つまりやな、平沢常富は、推し活の元祖やったってことやな！」

女将：「……はぁぁぁ！？！？！？」

若旦那：「だってそうやろ？ 推し（＝吉原文化）に全財産つぎ込んで、それを語り継ぐために本書いて、しかも周りに影響まで与えとる。これはもう、江戸時代のガチ恋勢や！」

女将：「……あんた、ほんまにどうしようもないわ……！」

若旦那：「せやけど、間違ってへんやろ？」

女将：「……まぁ、悔しいけど、そういう解釈もアリかもしれへんなぁ……！」