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「べらぼう」瀬川菊之丞のモデルは実在?史実との違いを徹底解説

あらあら、NHKはんも、また粋なことしはるなぁ。『べらぼう』いうドラマで、瀬川菊之丞いう役者さんが出てきますけど、さてさて、このお方、ほんまにおったんやろか?

「実在の人物に違いない!」と決めつけて見たら、そらまぁ、肩透かしを食らいますえ。ドラマゆうんは、見栄えよろしゅうお話作るもんやし、史実と違ごうてるんはお約束どすさかいな。

そやけど、まるっきりの作り話やったら、それはそれで興ざめやしなぁ。せやから今回は、瀬川菊之丞いうお人が、ほんまにおったんかどうか、そしてドラマではどんな風に盛られたんか、ちょっと品定めしてみまひょか。

この記事を読むとわかること

  • 瀬川菊之丞は実在した歌舞伎の女形役者であり、江戸のスターだったこと
  • ドラマ『べらぼう』で描かれた菊之丞と平賀源内の関係は、美化され脚色されていること
  • 江戸時代の歌舞伎界の実態は、金・権力・欲望が渦巻く厳しい世界だったこと

瀬川菊之丞、ほんまにおったん?史実をひも解いてみまひょ

「このドラマ、ほんまの話なん?」て、そらまぁ大河やし、みんな思いますわなぁ。

せやけどな、ドラマと史実を一緒くたにしたらあきませんえ。NHKはんの作る歴史ドラマっちゅうのは、8割フィクション、2割くらいが都合のええ史実どすさかいな。

ほんで瀬川菊之丞は、実際におった歌舞伎の女形(おやま)役者で、「明和の美人」とまで言われたお方どした。

鈴木春信の浮世絵にも描かれたほどの麗しいお人やったとか。まぁ、今で言うたらインフルエンサーですわ。

そやけど、このお方、30代でお亡くなりになったんやけど、その死因はハッキリしてへんのやて。なんや都合よろしいですなぁ

瀬川菊之丞いう名前、どっから出てきたんやろ?

瀬川菊之丞ちゅうのは、実は「代々襲名される名前」やったんやて。せやから初代もおれば、二代目もおる。

ドラマに出てくるんは二代目・瀬川菊之丞。このお方が、平賀源内と関係があったっちゅう話になってます。

せやけどな、史実では、そこまで「熱愛」やら「運命の恋」やら言われるほどの証拠はないんやで。

まぁ、当時の男色文化を考えたら、ありえん話やないけど、「妄想が過ぎるんとちゃいます?」ちゅう話どすな。

江戸時代の歌舞伎役者に、こんな人おりましたか?

江戸時代の歌舞伎界ちゅうのは、まぁ男色があったり、役者が人気商売で貢がれたり、今で言うとこのホスト業界みたいなもんですわ。

そんな中でも瀬川菊之丞は、特に美しかった言われてますねん。

せやけど、ドラマの設定みたいに「ただの恋愛ロマンス」みたいにしたら、それはちゃいますわなぁ。

ほんまはもっとドロドロしてて、金と権力と男の愛憎が渦巻く世界やったはずやのに、えらい美談になっとるなぁ。

あれですか?「視聴者が喜ぶように」ってことですか?ほな、次にいきまひょ。

ドラマ『べらぼう』の瀬川菊之丞、どんな塩梅どす?

さてさて、『べらぼう』の瀬川菊之丞、なんともまぁ、ようできた美しゅうお人どすなぁ。

演じるんは三代目・花柳寿楽はん。日本舞踊の名手やさかいに、そらまぁ所作は美しいわけどす。

せやけど、見てて「いやいや、そないに綺麗な話ですか?」ちゅう気持ちになりません?

平賀源内(安田顕)が亡き恋人を思い涙する…て、あれ、ちょっと乙女チックすぎません?

江戸の男色文化ちゅうんは、そんなロマンチックなもんやのうて、もっと粋でドライな関係が多かったんとちゃいますか?

見た目よろしゅう、気風のええ役者さん…ほんまかいな?

ドラマの菊之丞は「天使みたいに可愛うて、艶やかで気高い」みたいな感じやけど、実際のとこ、役者ちゅうのはもっとしたたかで生き抜く力があるもんですえ。

江戸の役者がただの夢見がちな美青年やと思うたら、それは甘い話どす。

ほんまの菊之丞は、「明和の美人」と言われるほどの美貌やったけど、そないに儚いお姫様キャラやったわけやないんちゃいます?

そらもう、稼いで、チヤホヤされて、権力者とも繋がって、したたかに生き抜いたはずどす。

ドラマやと「運命の恋に翻弄された悲劇の美青年」になってますけど、いやいや、それはちょっと違いますやろ。

脚本家はんの腕の見せどころ、史実との違い

NHKはんの大河は、毎度のことながら「歴史の隙間を美しく埋める」のがお得意どす。

実際には証拠もあらへんのに、「これはこうやったに違いない!」ゆうて、ロマンあふれる話にしてしもてなぁ。

源内と菊之丞の関係も、そらまぁ仲良かったかもしれませんけど、「永遠の愛」みたいな美談にするんは、ちょっとやりすぎやないですか?

そもそも、源内は恋愛よりも好奇心の塊みたいな男どす。

実際のところ、菊之丞のことも「美しゅうて魅力的な人やなぁ」と思てたかもしれませんけど、それが「一生の恋」やったかどうかは、誰にも分からへん話どす。

せやのに、ドラマでは涙ボロボロ流して、まるで純愛ドラマみたいになってしもて…。NHKはん、そろそろ「ファンタジー大河」に名前変えはったらどうどす?

史実 vs. ドラマ、どっちがホンマの瀬川菊之丞?

さぁて、ここまでドラマの美談っぷりにツッコミ入れてきましたけど、ほんで、史実はどないなっとるん?ちゅう話どすな。

ドラマでは「平賀源内の忘れられへん恋人」みたいな扱いやけど、実際の菊之丞は江戸のスター役者どして、もっとビジネスライクに世間と渡り合うてたはずどす。

せやけど、残念なことに、菊之丞がどんな風に生き、誰とどんな関係やったんか、「確実な史料はほぼナシ」

つまり、ドラマが自由に脚色し放題なわけですわ。いやぁ、NHKはん、またうまいことやりましたなぁ。

当時の歌舞伎界、華やかどころか波乱万丈やったんやで

江戸時代の歌舞伎界ちゅうのは、今の芸能界以上に上下関係ガチガチ、色恋もカネもドロドロの世界どした。

役者は大名や豪商から金もろて生きとったし、男色文化が当たり前の時代やったさかいに、美しい男役者は引っ張りだこどす。

せやけど、「美しいから愛される」だけで生き残れるほど甘い世界ちゃいますえ。

本物の菊之丞も、才能としたたかさがなかったら、トップにはなれへんかったやろうし、そないに一途な恋愛に生きる余裕なんかあったんかいな。

「ちょっと盛りすぎちゃいます?」な脚色ポイント

ほな、ここでドラマの「盛りすぎ」ポイント、いっぺん整理しときまひょ。

  • 平賀源内(安田顕)が菊之丞を「一生の恋人」みたいに思うてる → 証拠なし
  • 源内が花魁に「菊之丞の面影」を求める → 感動路線の創作
  • 菊之丞が「儚げで繊細な天才役者」みたいになっとる → ほんまはもっと強かな商売人

せやけど、こういう「美しい話」にせんと、視聴率は取れまへんしなぁ。

史実通りやったら、もっと「金と権力と欲望にまみれた江戸の夜の世界」になってまうさかいに、そらNHKはんも「これは放送できまへんなぁ」てなるわけどす。

まぁ、ドラマは夢を見せる商売やさかい、しゃあないっちゃしゃあないけどなぁ。

せやけど、せっかく史実をベースにするんやったら、もうちょいリアルな江戸の息苦しさも入れてほしかったですわ。

『べらぼう』瀬川菊之丞を、総仕上げに見直しまひょ

いやぁ、ここまで見てきたら、『べらぼう』の菊之丞が「夢見がちな美少年」に仕上げられてるのがよう分かりますなぁ。

せやけど、実際の瀬川菊之丞は、もっと商売っ気もあり、計算高く生き抜いた役者どす。

そして平賀源内との関係も、「恋愛としての確証」は何もあらへん

せやのに、ドラマでは「命をかけた純愛」に仕立て上げられてるんやから、ほんま脚本家はんの腕の見せどころどすなぁ。

結局、どこまでがホンマでどこからが嘘なんどす?

そらまぁ、NHKはんも大変どすなぁ。「史実のドラマ化」ちゅうても、史実そのまま出したら地味になってまう。

せやから、「それっぽい美談」に仕立て上げるわけやけど、そないに盛られたら、もうどこまでがホンマなんか分かりませんわ。

視聴者としては、「信じたいものを信じる」しかないですわなぁ。

最後に一句、川柳で締めまひょ

ほな、ここまで見てきた『べらぼう』の菊之丞について、最後に一句詠ませてもらいますえ。

史実より
ドラマが好きや
NHK

いやぁ、NHKはん、ほんまロマン作るんお上手どすなぁ。そらもう、視聴者は史実より「盛られた話」に夢中になってしまいますわ。

ま、せっかくのVOD(動画配信)もありますし、ドラマと史実を見比べて、「どこがホンマで、どこが創作か」を探しながら楽しむんが一番どすなぁ。

この記事のまとめ

  • 瀬川菊之丞は実在の女形役者で、「明和の美人」と称された人物
  • ドラマ『べらぼう』では、菊之丞と平賀源内の関係が美化されて描かれている
  • 実際の江戸の歌舞伎界は、華やかさの裏に厳しい競争と欲望が渦巻く世界だった
  • NHKの脚色により、史実が「運命の恋物語」に仕立てられている
  • 史実とフィクションの違いを理解しながら楽しむのが大事

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